第18期 銀河戦
本戦Fブロック 3回戦
山本真也五段 vs 神吉宏充六段
対局日: 2009年9月24日
解説:佐藤紳哉六段
聞き手:山口恵梨子女流1級
記録:伊藤明日香女流初段

20年度の成績は、山本9勝10敗 神吉4勝11敗 2人の対戦成績は山本の2-0

解説の紳哉「山本は筋のいい将棋で、序盤から工夫が見られる
 神吉は振り飛車党で勢いのある将棋」

さあ、注目の神吉さん登場 3連勝なるか 
神吉さんは全身、紫色に染まっている 眼鏡も紫だ
聞き手の山口「ハンカチと時計の色まで紫で感動しました」

先手山本で、▲居飛車穴熊vs△神吉スペシャル三間飛車だ
前回、神吉は佐藤慎一四段にボロ勝ちしたが、その再現なるか
 
局面は途中まで同じように進み、山本が▲4五歩早仕掛け模様に出て、そこから新しい将棋になった
神吉は玉頭銀で対抗だ この山本の作戦がぴったりとハマった
伸哉「後手が無理している感じになってます」
神吉さんが序盤で突いた、△7四歩が見事にとがめられたかっこうだ
ああ~、神吉流の居飛穴対策、破れたり!
早々に飛車先を突破されてしまった神吉さん、玉頭銀の銀も特攻させて捨て、必死の食らいつきだ

しかし、どうにもこうにも形勢は苦しい 竜で攻められ、もうわかりやすくなってしまっている
どう決めるかの権利も山本が持っている 
伸哉「局面は、順調に先手がリードを保って終盤まできた 先手が金を2回引き締めたのはプロらしいですね」
ああ、神吉さん、残念ながらここまでか・・・ 

山本が金当たりに歩を叩かれた手に手抜いて、一気に仕留めに来た!
伸哉「あ~、これはすごい勝ち方ですね」
おお、さすがプロ、魅せる勝ち方だなあ と、思った瞬間だった
なんと出た、神吉の本領発揮の自陣飛車!! 思わず見ていた自分は「おおっっっ!」と声を上げた
そしてこれが盤上この一手の妙手、それも絶妙手!!  
伸哉に「力を見せましたね、ただの面白いおじさんじゃないですね」と言わせた手となった

神吉、渾身の自陣飛車で形勢が一気にわからなくなり、神吉の指がしなってきた
そして最後は、神吉が穴熊玉をぴったり即詰みに討ち取った!
この詰みもすごい、これがほとんど時間を使わなくて読めるんだからなあ
結果、神吉の大逆転勝ち!! いや~、ここまで鮮やかな逆転も、めったにあるもんじゃない
今期銀河戦で、ズバ抜けて面白かった一局となった すごい一局だった
こんな面白い将棋を見ると元気が出る うーんワンダフル!

神吉さん、感想戦でも当然機嫌がよく、自陣飛車のところでは「これですわ」の一言!
うんうん、それそれ、それですわ(笑)神吉さん、あの飛車を打つ瞬間は、神に並んだね

この一局、神吉さんにとって、ホントに大きな1勝だったと思う
何しろ、規定であと2年で引退となっているのだ この銀河戦が活躍のラストチャンスかも・・・
ぜひ、決勝トーナメントに行って、あわよくば優勝しちゃってください!!

話は変わって、聞き手の山口さんだが、この子は非常に天然で、今回も色々な珍発言があった
神吉の棋風を「カラフルな将棋」と意味のわからない発言、
「(神吉さんが決勝トーナメントに行ったら、服の色は)ゴールドが期待されますね」と言うし、
「(服の色が今回は紫で、山本の予想ではピンクか黄色だったということで)神吉さんの作戦勝ちですね」
とわけのわからないことを言うし、
「ドラマのふたりっ子ではマジシャン役で出てました」ともう10年以上前のことを言うし、
紳哉「神吉さんが三間飛車に振るときに、『三間、三間』とつぶやきながら指してましたね」と
話を振られて、山口「全然聞いてませんでした」と言うし、ホント、面白い子だ
山口さんの天然ボケ、これからも期待したい