大逆転将棋2010

盛りだくさんの内容だった
まずはじめは、活弁士の山崎バニラさんのステルス将棋
相手は岩根女流 この局面から対局開始となった

後手:岩根女流
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉 ・v桂v金v歩v歩 ・ ・v銀|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・|二
|v飛v歩v香v歩 ・v銀v桂v金v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:山崎バニラ
先手の持駒:角 香 歩三 
手数=0 まで

先手バニラさんで、▲9六香の田楽指しから対局がはじまった お互い攻め合いになり、
途中から互いの玉が寄るか寄らないかで、絶妙のゲームバランスになっていた
白熱した勝負だった 長引いて最後は力負けかあ バニラさん、惜しかった 
岩根さんは完全に本気だったね 
バニラさんはアマ初段ということだけど、それは甘い判定なのでは・・・(^^;
バニラさん、攻めは強かったけど、守りがどうしてもおろそかになってしまうんだね
敵陣に打ち込んだ角が取られたあたりからおかしくなっていた
負けて泣いていたけど、よくがんばっていたね 力は見せたと思う
バニラ「本当にいい経験になった 見てるのとやるのでは全然違うということがよくわかりました」


次は若手プロ4人による1分切れ負けトーナメント
今回も、ものすごい指し手の速さだった 
1手1秒以下で指していたことも多かったんじゃないだろうか 
見ていて、何が何やらわからない(笑)
でもこの企画はけっこう面白いと思う
この時計の叩き合いは、格闘技を見ているようだ

1回戦、豊島vs佐藤天彦は天彦の勝ち 中村亮介vs稲葉は稲葉の勝ち
決勝の天彦vs稲葉の棋譜を載せておきます

先手:佐藤天彦
後手:稲葉

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲8七歩 △8五飛 ▲2六飛 △4一玉 ▲5八玉 △6二銀
▲3八金 △5一金 ▲4八銀 △7四歩 ▲3六歩 △7三桂
▲3七桂 △1四歩 ▲2九飛 △1五歩 ▲4六歩 △8八角成
▲同 銀 △7五歩 ▲7七銀 △2三歩 ▲4七銀 △7六歩
▲同 銀 △8四飛 ▲6六角 △7四飛 ▲7五銀 △5四飛
▲7四歩 △6五桂 ▲7七桂 △同桂成 ▲同 金 △4四歩
▲8四桂 △7一歩 ▲7六金 △9四角 ▲6五金 △6四歩
▲5四金 △同 歩 ▲7三歩成 △同 銀 ▲4四角 △5五桂
▲5六銀 △7六金 ▲4八玉 △7五金 ▲7一角成 △6二銀
▲8一馬 △4七歩 ▲3九玉 △6七桂成 ▲7二桂成 △5七成桂
▲6二成桂 △同 金 ▲7一飛 △6一金 ▲6三馬 △5二銀
▲同 馬 △同 玉 ▲7五飛成 △4八歩成 ▲同 金 △同成桂
▲同 玉 △4七歩 ▲同 銀 △5五桂 ▲4四桂 △5三玉
▲3二桂成 △4七桂成 ▲同 玉 △5八銀 ▲3八玉 △4七金
▲2七玉 △3七金 ▲同 玉 △5六角 ▲4五桂 △4四玉
▲3五銀 △4三玉 ▲4二金
まで111手で先手の勝ち


そしていよいよ、メインイベントの脳内目隠し10秒将棋 
この企画で5連覇中の佐藤康光 (木村、行方、ハッシー、久保、藤井に勝っている)
今回、康光に挑戦するのはなんと羽生!
相矢倉の力戦で、康光が入玉するか、羽生が捕まえるかという展開になった
長手数の熱戦だ どこまで続くんだ、と思ったら、最後は驚きの結末が・・・

先手:羽生
後手:佐藤康光

▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲6八銀 △5四歩
▲5六歩 △5二金右 ▲4八銀 △3二銀 ▲5八金右 △4四歩
▲7七銀 △3一角 ▲7九角 △7四歩 ▲3六歩 △4三金
▲3五歩 △6四角 ▲1八飛 △8四歩 ▲3四歩 △同 金
▲6七金 △4三銀 ▲6八玉 △9四歩 ▲7八玉 △9五歩
▲3七銀 △7三桂 ▲3六銀 △3二金 ▲6五歩 △5三角
▲3八飛 △6四歩 ▲同 歩 △同 角 ▲4六角 △同 角
▲同 歩 △8五歩 ▲6八金上 △4一玉 ▲4五歩 △同 歩
▲6三歩 △同 銀 ▲3五銀 △同 金 ▲7一角 △7二飛
▲3五角成 △3四歩 ▲5三馬 △5二銀右 ▲8三金 △5三銀
▲7二金 △4六角 ▲3七桂 △3六銀 ▲4五桂 △同 銀
▲7一飛 △4二玉 ▲7三金 △1九角成 ▲6三金 △6六歩
▲同 銀 △4四銀右 ▲2一飛成 △6二歩 ▲5七桂 △6三歩
▲4五桂 △同 銀 ▲4四歩 △同 銀 ▲4三歩 △同 玉
▲5二銀 △3三玉 ▲2五桂 △2四玉 ▲3二龍 △3六香
▲4八飛 △4七歩 ▲同 飛 △4六歩 ▲4九飛 △3七馬
▲4三銀成 △3五銀 ▲3三桂成 △3一桂 ▲4四金 △2五玉
▲4五金 △2七馬 ▲2九飛 △2六玉 ▲3五金 △3八香成
▲2五金 △3七玉 ▲2六銀 △同 馬 ▲同 飛 △4七歩成
▲3四成桂 △4八玉 ▲4四成桂 △3七銀 ▲3六飛 △4六桂
▲3一龍 △5八桂成 ▲3九歩 △6八成桂 ▲同 金 △3九玉
▲5九桂 △4六歩 ▲3二飛成 △4八角 ▲7七玉 △5九角成
▲7五歩 △8四桂 ▲7六桂 △6八馬 ▲同 玉 △8八金
▲6七玉 △8七金 ▲8四桂 △8六金 ▲6八桂 △7五歩
▲6五銀 △6四金 ▲同 銀 △7六金打 ▲同 桂 △同 金
▲7八玉 △8六歩 ▲9八角
まで153手で中断

最後は△6六歩と言ってしまい、なんと康光の二歩の反則負け!
頭を抱えた康光、悔しそうだった ああ~、惜しかった もう終局間近だったのに!
これは本当に残念だろう いやしかしよく手が続いたなあ 
今回もハラハラして面白かった
康光「持ち駒の歩の枚数を気にしてしまって、二歩に気づかなかった」
羽生「私も6筋に歩が利くものと思っていた」「途中、寄せそこなったと思う」「入玉されて頭がクラクラした」


詰─1グランプリファイナル
出場者は、宮田敦史、広瀬、竹中アマ、上田女流
詰め将棋100問の早解きバトル
事前のインタビューで、神吉「最強の挑戦者の広瀬が出てきましたが、どうですか?」の質問に、
宮田「番組も本気を出してきたかなと」 これにはスタッフが笑っていた(笑)
宮田君、ギャグも言うんだね

開始から30分で100問目まで到達した宮田敦史君、しかし広瀬も追い上げ、追いついた
竹中アマも97問目まで到達、上田女流は65問目までだ
だが、最後に勝ったのはやはり宮田君! 今回は人選がよく、盛り上がったと思う
宮田君も苦労していた100問目を載せておきます
神吉さんいわく、「手数は短いです、たったの31手詰めです」
(ちなみに、激指9はこの問題を解くことはできませんでした 
しかし、次の一手機能を使うと、初手▲3三金は当ててました 詰みは読みきってなかったけど)

後手の持駒:角二 銀三 桂四 香三 歩十六 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v香 ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩v玉 ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ 龍 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 龍 ・v歩 玉|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:金三 銀 
手数=0 まで


さて、次は矢崎滋vs木村のハンデキャップマッチだ
今回はマニュフェスト将棋というもの
どんなかなー、と楽しみだったのだが・・・
ルールは、上手(木村)が以下のルールで初期局面から指すというもの
・詰んでいる形でも1回目は詰ましません
・初手から30手以内は飛車を動かしません
・王手されても逃げません
・初手から10手以内に角と歩を交換します
というもの 
これを見たとき、これじゃあ、矢崎がボロボロ負けになるのは明らか、矢崎がかわいそうだと思った
だって去年の対局を見てれば、矢崎の実力は10級くらいなんだもん
そして、結果もやっぱりボロ負け・・・ 矢崎、まったく勝負にならず 木村、容赦なしだった

司会の岩崎ひろみ「こちらサイドでは木村さんは鬼だという声が飛んでました(笑)」
矢崎「ルールを理解するまで時間がかかりました」
うーん、これは明らかにルール設定を失敗してしまったね
もうこの企画はやめたほうがいいと思った 
ステルス将棋が2局あったら良かったんじゃないだろうか


そして、最後は投了図から指し継ぐといういつもの企画
プロは1手10秒、アマは10分で切れたら30秒 
ところが、これが今回は投了図がアマに厳しかったわ

第1局目は名人戦第7局、▲羽生vs△郷田戦の投了図(▲6一角で郷田投了した局面)からだ

後手:久保
後手の持駒:桂 香 歩三 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ 角 ・v金 ・ ・v香|一
| ・ ・v飛 ・ ・v桂v銀v玉 ・|二
|v歩 ・ ・v歩 ・v歩 ・v歩v歩|三
| ・v歩 ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ 飛 ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・ 歩 ・|六
| 歩 歩 銀 金 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・v馬 ・|八
| 香 桂 ・ 金 ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手:逢坂剛
先手の持駒:金 銀二 

これ、自分は井上先生の解説会に行ったやつだ(^^;
投了図を見た瞬間、これはアマが負けると思った
だってこれ、まだ詰むまで長いもん・・・
挑戦者は、作家の逢坂剛さんだ 去年はこの企画で羽生といい勝負をしていた
が、今回は逢坂さん、いいところなく負けてしまった 最後は詰むほうに逃げてしまった
最初、指すのが早かったね もっと初めの形をじっくり見て、ちゃんと構想を立てる時間が必要と思った
逢坂「今回はまるで押さえ込まれてダメでした」 うーん、残念!
正直、この投了図からじゃ、自分が持ってもどうか あの場に行けば、すごい緊張しそうだ

第2局目は王将戦第2局、▲羽生vs△深浦の投了図からだ
(△6四香で深浦投了した局面 番組では便宜上、先後逆さになっていました)

後手:石井浩郎
後手の持駒:歩四 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ と ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v歩 ・ ・ ・|三
|v歩 ・ ・v香 ・v馬v歩 歩 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v金v角 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・v桂 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ ・ ・ 歩 歩 ・ ・|七
| 香 銀 金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 玉 桂 香 飛 ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手:羽生
先手の持駒:飛 銀二 桂 

これは、自陣が固いのでまだましかと思ったけど、持ち駒が歩しかない
しかも歩が全然攻めに使えない形だ
挑戦者は元プロ野球選手の石井浩郎さん 
最初の一手は最善を逃したものの、途中、自陣に銀を投入する受けの手を指し、これが好手!
自分にはこの手は見えず、すごいと思った 久保らは石井を強いとベタボメしていたのだが・・・
石井さんはさしたる悪手もなかったけど、結局長引いて、羽生の追い込みの前に屈してしまった
あー、石井さん、全体的に強かったんだけどなあ 最初の一手を逃したのが響いたか
でも、あの場で最善を指し続けるなんて、そんなの難しいもんね 
石井「対局場に座って羽生さんを前にすると圧迫感がすごい」
そうだろうね 負けるのもしかたないよ 今回は局面がアマに厳しすぎたと思った

最後の締めで、神吉「次回はプロがみんな負けていいくらいの企画を考えたい」
うん、そう頼むよ プロが強いのはもうわかってる アマに勝たせてあげてほしいと思った
もしかしたら、番組のタイトルが「大逆転将棋」だから、
プロが投了図から逆転するのを良しとしているんだろうか?
それならタイトルを変えてもいいと思う 
なんだかんだ言っても、他では見れない面白い番組ですね  来年も、期待してます!