12月31日に放送された分

第18期 銀河戦
本戦Cブロック 4回戦
佐藤和俊五段 vs 稲葉 陽四段
対局日: 2009年10月15日
解説:藤原直哉六段
聞き手:熊倉紫野女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級

20年度の成績は、和俊28勝10敗 稲葉30勝13敗 2人は初手合い
 この2人、昨年度の勝率がすごく高く、和俊は0.737 稲葉は0.698だ

解説の藤原「和俊は本格的な振り飛車党、腰が重く容易に崩れないタイプ
 昨年の朝日オープンではベスト4に勝ち上がった
 稲葉は居飛車党で攻めの強さに定評がある 
 昨年の棋聖戦では挑戦者決定戦まで勝ちあがった、竜王戦も6組で優勝した」

先手和俊で、戦型は意外にも相振りになった 和俊が中飛車だったから、稲葉は振ったのだろう
藤原「中飛車に対して相振りは有力とされている、特に稲葉の選んだ三間は」

両者慎重な駒組みで、序盤から時間を使っている 
相振りは駒組みの段階でいつのまにか形勢が決まっていることがあるから怖いのだろう
藤原「形勢判断は和俊は悲観派、稲葉は楽観派
 だけど両者とも最後には自分が勝つと思っているはず」

お互い美濃囲いに囲う しかし、和俊が歩越し銀に出たのがどうだったのか、
出た銀をまた引かされる展開になってしまった
藤原「先手番としてはつまらない展開、後手を持ちたい」
和俊は中飛車からどこかへ飛車を振り直したいのだが、どこに振るのかなかなか決められないでいる
藤原「和俊は狙いがつけられず苦労している」

今回の解説者の藤原は、「公式戦では一度も相振りを指したことがない」とのことだったが、
予測手がビシビシ当たっていた 目立たないけど、さすがプロだね

角交換になって、中盤、和俊は▲3七歩とおとなしく誤り、
▲2二角と打ち込んで1一の香を取りにいったのだが、この一連の構想がまずかったようだ 
香をのんびり取っている間に、すかさず稲葉に玉頭を歩で攻められ、
先手陣はバラバラにされてしまった
稲葉は温存していた角を好点に打ち、これが早くも決め手だった
藤原「差がつきましたね」 ええ~、これ、もう全然ダメじゃん、和俊、ボロボロじゃん・・・

結果、大差で稲葉の勝ち 稲葉はなんと考慮時間を1回も使わず!
藤原「和俊は力が出なかった 稲葉の快勝だった 和俊の力はこんなもんじゃないが、
 稲葉が力を出させなかった 稲葉の序盤作戦もよかった」
ああ~、これは期待はずれ、残念! 高勝率同士とは思えない、大差の内容だった 

感想戦では、先手としては銀をもう一回さらに撤退させて、
徹底的に我慢をしたほうがよかったとのことだった
今回は和俊の力が発揮されず、稲葉は力半分で勝った感じだ
和俊は最初の紹介と逆で、容易に崩れてしまった 見ているほうとしては残念な一局だった