糸谷哲郎五段vs鈴木大介八段   NHK杯  3回戦
解説 片上大輔

解説の片上「糸谷は小さいときは負けてよく泣いていた 今はトッププロが警戒するくらい強くなった
 鈴木大介は面倒見のいい優しい先輩、将棋を指すときだけは厳しい」

先手糸谷で対局開始 大介が振り飛車党だから、糸谷流右玉が見たいけど、
どうかな~、と思って見ていた・・・らば!やってくれました、
糸谷自身しか指しこなせない戦法、糸谷流右玉!
よっしゃあ、これで力戦決定だ

片上「何から何までセオリーに反した戦法、だが実は論理的な戦法
 対する大介としては普段とは全く違った感覚が必要」
うんうん、この戦法がトッププロに通用するかどうか、楽しみだね

両者駒組みを続けていく 糸谷はいつもどおり手が早い 早指しのはずの大介が、遅く感じられる
片上「まだ驚くような手は出てませんけど、どこかで出ますよ、驚くような手が」
矢内「そうですか えへへ(笑)」

大介は金銀4枚の美濃の堅陣に組み上げた 糸谷、こんなに組まれていいのか?と思って見ていた
大介が△4五歩と角道を開けて、9九の香取りを狙ったそのときだった、
香を放置で桂を跳ねる▲4五同桂! 驚くような手がここでキター!!
そうか、桂の2段はねで、▲5三桂成らずとしようというのか!
片上「期待にたがわぬ意表の組み立てでしたね」 

この手を境に、左桂も中央に跳ねてきて、糸谷が有利になっていった
片上「糸谷は自分のペースに引きこむのがうまい、気がついたら糸谷のペースになっている」
うわ、そのとおりになっている、読めないもんね、香取り放置の▲4五同桂なんていう手はね

そして、局面の差がだんだん開きはじめた
大介の歩の垂らしや、左桂をタダで跳ねる勝負手にも冷静に対応していく糸谷
片上「微妙に大介の歯車が合っていない感じ」

大介の表情からは、「いつの間にこんなに悪くしたんだ」という空気が伝わってくる
糸谷はビシビシとノータイム指しだ 考慮時間も糸谷のほうがだいぶ余している
片上「もうちょっと考えたほうがいいと思うんですけどね~」
しかし、糸谷の手は止まらない
片上「なんか怪しいんですけど、勝ちきっちゃうんです いつものペースなんです これがね」

だんだん局面がわかりやすくなってきた もう糸谷の玉は広すぎて捕まらない
そして糸谷が駒得だ 大介、ついに投了── 糸谷は考慮時間を4回余しての勝ち
うわ、これは糸谷、強いわ 大介相手に、完勝だわ
片上「糸谷流右玉が炸裂しましたね △4五歩と突かせてからのカウンターが決まった
 終始、糸谷のペースでした 大介としては力が出せなかった」
いや~、▲4五同桂は、糸谷だからこそ指せた一手だろう うんうんよかった

感想戦では大介は「▲4五同桂が見えてなかった」 「どの駒を攻めていいかわからなくなった」
 「急所がちょっと・・・」と、糸谷流右玉に翻弄された様子が随所に伝わってきた
大介の読みが全然糸谷とかみ合ってなかった
変則戦法と、糸谷の早指しで2重にペースを乱された感がありありだった
大介「強気で応戦され、予定変更を繰り返しているうちにどんどん悪くなった」
いやはや、この戦法と糸谷の組み合わせ、恐るべしだね

糸谷、自分の名前のついた戦法を自分で指し、相手に完勝する
うーん、これは堪えられない楽しさだろうね ▲4五同桂の一手も見れてよかったよ

<今週のやっぴー>
髪型が変わっていて、新しいカットになっていた 前髪がギザギザなのがポイントだね
服はライトブラウンのジャケット、そしてお決まりのタートルネックでビシッと決まっていた
いつもどおりフォーマルだね これなら校則違反にならないね 服装A  
矢内の風紀委員度 ★★★★