第18期 銀河戦
本戦Cブロック 5回戦
小倉久史七段 vs 稲葉 陽四段
対局日: 2009年11月27日
解説:神吉宏充六段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:井道千尋女流初段

20年度の成績は、小倉18勝15敗 稲葉30勝13敗 
2人の対戦成績なのだが、テロップで、小倉から見て0-1と出て、稲葉から見て1-2と出ていた
どっちを信用すればいいんだ(^^;

解説はなんと神吉さんだ 真っ白なスーツ、ピンクのYシャツとピンクの眼鏡だ
神吉「小倉は三間飛車を得意とする粘り強い棋風 
 稲葉はこの髪型を見てください、飛び上がっているでしょ、これが彼の棋風です
 将棋に瞬発力があって勢いがある、飛び上がった将棋です」
聞き手の貞升「(笑)」

神吉「小倉は手数がかかる渋い将棋、昨年度は銀河戦のベスト8まで勝ちあがった」
神吉「稲葉は昨年度の棋聖戦で挑戦者決定戦まで勝ち上がった、竜王戦でも6組で優勝した
 関西では、2分切れ負け将棋をやらしたら最強の存在です
 僕と稲葉と井上と久保で、兵庫の加古川の観光大使になっています」

神吉「粘っこい受けの小倉に対し、稲葉が攻めきれるかどうかが見もの」
先手小倉で、三間飛車だ 稲葉が居飛穴模様にしたのを見て、三間から向かい飛車に振りなおす戦法
角交換から、金銀も交換する力戦になった 

小倉が馬を作りに行くのに対し、稲葉は歩の突き捨てで手を作っていく
手将棋で、どっちがいいのか、どう局面を見たらいいのか難しい将棋になった
しかし、神吉さんは雑談している(^^;

神吉「記録の井道さんの秒読みの声がいいですよね 聞いていて幸せな気分になります
 たまに、野太い声の人もおるからね」
貞升「井道さんの声は秒が切れない感じですよね」
神吉「縁側でひなたぼっこしてる雰囲気ですよね」

神吉「小倉は受けているが反撃含みも残していて棋風が出ている、
 稲葉も攻めの手で押していき、両者棋風が出ている」

稲葉が攻めの銀を打ち込み、神吉「これは面白いよ 一番激しい順ですよ」と言った直後、
稲葉は自陣の5一に金を投入する気づきにくい受け! 自分は思わず「おおっ!」と声を上げた
神吉さんも「おお~! ここに金!」と驚いている 
穴熊なんで、ふつうは玉にくっつけて金は打ちたくなるところだよね
対して、小倉も勝負手で迫る 神吉「どっちがいいんでしょうか」と神吉さんでもわからないようだ
自分は当然わかんない(^^; 

そこで稲葉のすごい手が出た と金が飛車に当たっていて、飛車が取れたのだが、
なんと稲葉は、と金で飛車ではなく桂のほうを取った!! 
神吉「え~!は~! これが稲葉の終盤力!」とびっくりだ
たしかに桂を取れば、王手で迫る順がある こんな手は全然見えなかったよ
ところがこの手に間髪入れずに小倉が反応、稲葉の桂打ちの手を消す、小倉渾身の金打ち!
一手指したほうが良く見える終盤、これはすごい・・・
神吉「小倉、この金打ちはベテランの味を見せましたね」 

自陣を安全にした小倉、ここから万全の指しまわしをみせ、見事に寄せきった
小倉、接戦を制し、稲葉に見事に快勝!
神吉「これは小倉の会心譜ですね すばらしかったです」
いや強いわ 小倉、鮮やかだった 
稲葉も強かったのに、それを上回った小倉、小倉は特に目立たない存在なのにこれは強い・・・ 

感想戦で、神吉は稲葉に「ベテランでも強いやろ~」 「ええ勉強になったやろ」と言っていた
神吉は小倉には「ウチの若いもんがやられたね」と言っていた(笑)

稲葉の敗着は、桂を取ったことだそうだ 指されたときは絶好の好手に見えたんだけどね
ふつうの手を指していたほうがよかったのか 稲葉、手が見えすぎたための負けだった
それにしても、小倉が強かったわ・・・ はあ~(ため息)
自分とのあまりのレベルの差に、ちょっとブルーが入った一局だった(^^;