渡辺 明竜王vs深浦康市王位   NHK杯  準々決勝
解説 橋本崇載

いよいよNHK杯も佳境、ベスト8の戦いに入った
今週は先週に引き続き渡辺の登場だ 
先週の久保戦で、渡辺がかっこよかったんで、自分は渡辺を応援して見ることにした 
渡辺が苦手としているという深浦が相手ということで、どんな将棋になるか楽しみだ

解説者はハッシーだったが、ハッシーは頭にパイナップルをかぶっていた
ハッシー「渡辺は切れ味するどい攻めが特徴、最近は受けも強くなってバランスのいい将棋を指す
 深浦は作戦家でどんな戦型でも指しこなす 中終盤はねばり強く、技を駆使する」

先手渡辺で、相矢倉に進む 序盤、お互いに時間を使わずにすごく手が早い
双方がっちり組み合い、▲4六銀+▲3七桂の定跡形に進んだ
これで渡辺の攻めvs深浦の受けという図式になった
ハッシーいわく、この先手の陣形は「細い攻めをつなげていけるかどうか」という作戦で、
渡辺には合っているとのこと 逆に後手の陣形は受け重視の深浦に合っているということだ

戦いが始まり、渡辺が攻めかかり、駒が交換になる
矢内「形勢はどうですか」
ハッシー「全くわかりません」
おーい、見ているこっちはもっとわかんないんですけど(^^;

この将棋、深浦の桂使いがポイントになった
まずは△5四桂で渡辺の攻めの銀をバックさせた
渡辺が攻めるが、どうも深浦にうまく対処され、攻めがつながらない
ハッシー「攻めきる自信がなくなってきた」
そして深浦は△5七桂という実に考えにくい手で、渡辺の角の利きを遮断した
これにはハッシーが「ひゃー」、矢内も「おー」と驚いていた

渡辺の攻めが続かず、飛車を転換せざるを得なくなり、渡辺は準王手飛車をかけられてしまった
これではつらい ああー、今回は渡辺の負けか・・・

しかし渡辺も粘る 2筋の香を捨てて、歩に打ち換えた手が盲点の勝負手だった
香を走ったときには、矢内「これはどういう狙いで?」
ハッシー「ヤケクソではないと思いますが(^^;」と言っていたのだが、
直後に歩を打たれて見ると、一気に後手玉も寄りの形が見えた
ハッシー「こういう手が浮かびません、香を捨てて歩を打つ、頭が柔らかいですね」
ここは自分も見ていてホントに感心した

だが、深浦も再度の△5四桂、これが一発利かしで入った この手はかなりの好手だったようだ
だめだ、差が縮まらない、渡辺、今回はこれまでだったか
深浦の受け、どこがすごいというのはわからないけど、
全体にレベルが非常に高く、バランスが取れているように思う
こうやって渡辺はいつも負かされているのか あー、残念 

と思っていた矢先だった 深浦が金を逃げて一手緩んだ?
おおー? これは角が飛び出し、渡辺にチャンス到来か?
ハッシー「あれ これはおかしいですね これは事件、事件、大事件ですね」
うわー、もう渡辺は投了目前と思われたのに、事件発生!!

猛烈に深浦玉を追い詰めていく渡辺、その指し手に緩みは全くない
一度食いついたらもう離さない、渡辺のするどい攻め、本領発揮だ
最後は詰めろ飛車取りをビシッ!と指し、深浦、投了! 
なんと渡辺、大逆転勝利! うっひょー やってくれた!

いやー、まさかこんな結末が待ち受けていたとは・・・ やっぱり将棋は怖い・・・
そして渡辺は怖い 勝負をあきらめていないからこそできる逆転劇だった

終局直後の2人は、だまりこんだままで厳しい表情だった わかるわかる
渡辺にしてみれば「ずっと負けの将棋だった」ということだろうし、
深浦にしてみれば「やってしまった」と思っているのがよく伝わってきた

相矢倉の難しい将棋で玄人好みの展開だったけど、最後に大逆転という結末、
将棋の面白さが出た好局だったと思う いやいや面白かった

渡辺は2月5日にはB1順位戦でも深浦に勝ち、待望のA級昇級を決めている
渡辺竜王、おめでとうございます これからも活躍してください ブログも楽しみに見させてもらってます

<今週のやっぴー>
黒の上着に黒のスカート 上着には霜降りみたいな白い模様が入っていた
うんうん、こういうシンプルなのが似合うね 服装A
矢内に似合う服の種類はスタンダー度 ★★★★