土曜に放送された銀河戦

第18期 銀河戦
本戦Fブロック 5回戦
勝又清和六段 vs 神吉宏充六段
対局日: 2009年11月18日
解説:有吉道夫九段
聞き手:山田久美女流三段
記録:渡辺弥生女流2級

4連勝している神吉が登場 今回の神吉さんの服装は、上下真っ白なスーツだ
それに合わせて眼鏡も白い(^^;  対するはデータマンこと勝又教授だ
そして解説が有吉さんだ 有吉さんは引退なので、これがテレビでの見納めだろう

20年度の成績は、神吉4勝11敗 勝又15勝18敗 2人の対戦成績は勝又の1-0

解説の有吉「神吉は早見えで、玉を堅く囲って飛車角を振り回して好きに指す、
 理論にはこだわらない棋風
 勝又は神吉と対照的で、研究を基本にして理論的に指す」
聞き手の山田久美「勝又のデータが役に立つかどうかが見ものですね」

画面に対局者2人が映し出された 神吉がいつもよりさらにデカイ 勝又が小柄なせいか 
聞き手の山田久美「大人と子供のような感じですね」 
将棋年鑑で調べてみると、神吉は178cm108kg、勝又は167cm63kgだ

雑談で、有吉「師匠の大山には、香落ちで2局教えてもらった うれしかった
 だけど、うれしさのあまり棋譜をつけておくのを忘れた(笑)」

さて、先手神吉でおなじみの三間飛車+美濃、勝又は居飛車で急戦模様という将棋だ
神吉が7筋の位を取っていた手に勝又が反発して、すぐに戦いになった
神吉は角道を開ける6五ポンで、もうのっぴきならない局面だ

ここで、神吉の強手が炸裂する 後手の桂の利きである7三に、神吉は角をブチ込んだ!
有吉「勝又の理論にない手かも」 そのとおりで、感想戦で勝又「角の打ち込みは全く見えてなかった」
これで神吉が一気にペースをつかんだ 
勝又教授の序盤のデータ、はっきり言って、全く役に立たず(^^;

神吉は角桂交換の駒損だが、なんといっても竜の存在がムチャクチャ大きい しかも美濃は鉄壁だ
もうこれ、全然ダメじゃないの、あっちゃー、勝又教授、全然力を出す間もなく必敗形になっちゃった
・・・と思っていたのだが、ここから勝又は粘った 
持ち駒の角2枚を盤上に打ちつけるという考えにくい手をひねり出した
感想戦では、これでまだ難しいところがあったというから、さすがプロだ

すると、神吉は一瞬の気の緩みを見せ、緩手を指してしまった 
その隙に、勝又が一気に形勢を挽回!
もともと駒損していた神吉が、逆に今度はもう全然ダメになっちゃった
局後、神吉「鼻血でました」

優勢になった勝又に、終盤、飛車取り放置の桂跳ねという妙手も飛び出した
これはホント、「あっ」と言わせる手だった
山田久美「絵に描いたような手ですね 次の一手に使えそうですね」
有吉「かっこいい手ですね すばらしいです」

神吉は大量に持ち時間を余していて、ここから考え始めたけど、もうすでに手遅れだったね
結果、勝又の逆転勝ちになった

この一局、対局者2人のいいところと悪いところがよく出ていたと思う
神吉は角の打ち込みの強手で優勢を手にしたが、勝負どころで時間を使わず間違えた
勝又は角の打ち込みが見えていなかったが、そこから勝負手を放ち、逆転までもっていった

ちょっと思ったけど、この2人には、棋士の代表としてコンピュータと対戦させるのは怖いね

神吉さん、画面が消えるときに、顔をひんまげるファンサービスをしてくれていた
でも、決勝トーナメントにはほぼ出場決定だろうから、そこでぜひ大暴れしてください!
マジで楽しみにしています