今日は祝日ということで、関西会館の2階の道場のお客が100人以上いた
ふだんは解説会は2階の道場をカーテンで仕切って使っているのだが、今日は2階が満席ということで、
解説会は4階の多目的室を使ってやることになった

PM5時、阿部八段が登場 拍手が起きる 阿部さん、黒の眼鏡のデザインがオシャレだね
解説会のお客は40人くらいだった
阿部「雨もようなんですけど、けっこうたくさん来てくれて、ありがとうございます」

阿部「久保は最近絶好調、ここ数年で一番強くなった棋士と思います
久保の一番進歩したところは、悪くなってもめげなくなったところですね
第1戦、第2戦を見ましたが、このタイトル戦は名局のオンパレードになると思います
この一局もそれにたがわない一局になっていますよ」

さて、戦型は相振りになった
阿部「羽生は相振りも得意ですよ 羽生は不得意な戦型というのがないですけどね
相振りは形が大事な戦型、羽生の形に対する明るさはズバぬけていますね」

阿部「相振りは駒組みが全てと言ってもいいです 駒組みで差がつくと挽回できないです」
先手久保で三間飛車、後手羽生は向かい飛車だ

序盤、飛車先の歩を交換した久保に、いきなり勝負を左右する一手が出た
▲7四歩、と垂らしたのだ まだ他の攻め駒の応援が来ていない
阿部「これはもう久保の勝負手です 新手かもしれません  
これで羽生の陣形をけん制しようということですが、場合によっては歩がタダで取られる危険がありますからね」

阿部「この▲7四歩に対して、羽生はすごい手を指しました みなさん、わかりますか?
なんと△7二玉! この手をやる人は他にいないと思います 普通は7二には金を上がるところでしょう」

この△7二玉は、どうやら成立していたようだ
駒組みが進み、久保は石田流本組みに組んだが、羽生はそれの天敵とも言える矢倉に組むことに成功した

しかし、この将棋で阿部が一番の疑問という手順が羽生に出た
阿部「なんで羽生は△5五角と出たんでしょうか 
この出た角が手順に追われて、久保のほうばかり指した勘定になった」
実際、ここで羽生の駒組みで築いた優勢が消えてしまったようだ
 
ここまで、わかったようなことを書いているが、自分は相振りを全く指さないので、この将棋、見ていて何をどう判断していいのか、序盤から中盤、非常に苦しむことになった
相振りは手が広く、指すのに才能を特に必要とされる戦型だと思っている
観戦していて、自分の才能の無さを一番痛感するのが相振りだ(^^;

阿部さんは「質問があったらしてくださいね」と言っていたから、お客からそこそこ質問が飛んでいた
自分は「あのー、封じ手はまだですか?」と質問したら、
阿部「もう2日目の午後の局面です えっと、言いましたよね」と言われてしまった
・・・とんでもない馬鹿な質問をしてしまった(笑)

一時間ほど解説したあと、次の一手クイズになった
阿部「次の羽生の手は普通の手ではないです 飛車をどこに逃げたか、です 普通に考えたらプロでも当てるのは無理です」
正解の飛車の逃げ場所は、なんと飛車が一手で詰まされる△7六飛だった
ヒントがあったので、半分の20人ほどが正解していた 

久保が銀損ながら飛車を成りこみ、形勢は微妙ということだった
正直、手が難しくて、何が起きているのか、半分くらいしか理解できない(笑) その2につづく