<第85話>
『6月── 衣替えの季節──』
(朝、生徒たちが学校に登校している)
生徒たち「おはよ」 「おはよー」 「おす」

鳥山香「?」
(鳥山香、校舎の屋上からかかった大きな垂れ幕に気がついた そこに書かれてあった文字は・・・)

祝・西風ヶ丘高校将棋部 
女子チーム全国大会出場


垂れ幕、むちゃくちゃ大きいです(^^;

鳥山香「どっひぃ~い」
他の女子生徒たち「なにあれ?」 「将棋部?ってあった?」 「女子のくせに将棋?(笑)」

(ショックを隠せない鳥山香)
鳥山香“お・・・ お腹痛い・・・”

鳥山さんは、プレッシャーがかかるとお腹が痛くなるんですよね(^^;

飛鳥田「おはよ 鳥山さん どうかしたの?」
鳥山香「あ 飛鳥田先輩 あれ・・・」
(垂れ幕を見上げた飛鳥田)
飛鳥田「ウヒャー 意外にでかい
 扇先生に 大会報告をしたんだけど やることはやってくれるンだねえ・・・」

(報告したときの扇先生の応対は、嫌味たっぷりに)
扇「あら──っ 飛鳥田くん 将棋部で全国行くって 言ってたけど
 あれは 女子チームのことだったのね トンチがきいてるわねぇ
 目標達成おめでとう 女子だけど」 

『とっくに忘れた読者も 多いと思うが 西風ヶ丘高校 女子チームは
 参加が1チームしかないので 自動的に神奈川県代表で 全国大会に出場するのだった』

鳥山香「扇先生 しつっこいですね 先輩大丈夫でした?」
飛鳥田「ん? ぼくは平気だよ ただ先生が なんだかつらそうだったねえ」

(飛鳥田は悪気なく、扇先生に「囲碁部は どうでしたか?」と言い返していた
 男女ともに県予選落ちだった囲碁部、
 囲碁部顧問の扇先生に、飛鳥田の言葉はグザッと突き刺さっていた)
鳥山香「負けてませんね・・・(^^;」

鳥山香「全国大会 本当に出るんですね・・・ こわいです」
飛鳥田「うらやましいよ」
鳥山香「え?」
飛鳥田「プレッシャーも チャンスも 巡ってきてこそだからね」
鳥山香「・・・・・・」
飛鳥田「じゃあ 部活でね」

(考え込む鳥山香)
鳥山香“全国大会・・・ どんなところだろう? どんな子が集まる? 
 私より強い? 成田さんより強い? 番さんより強い? 
 全国大会で通用するには どのくらい強くなればいい?”

(放課後の部室にて、棋譜並べをしながら、さらに考え込む鳥山香)
鳥山香“強くなって・・・ でも一人では勝てない 一人で強くなってもダメだ”
内村「ういーっす 何やってんの?」
鳥山香「プロの実戦譜を 並べてるの」

鳥山さん、熱心です

鳥山香「武藤先生に教わったの 間違いなく並べられるように なるだけで 強くなれるって
 ウッチンもやる?」
内村「うっわ それって全国大会対策って ヤツすか?」

(全国大会会場の群馬県のエリアガイドを手にした内村)
内村「いーじゃんもォ 全国大会出られるだけで 
 それよりさ 会場近くの 湖ってのが・・・」
鳥山香「それこそ あとまわしでいいじゃん ねっ やろ」

(成田が部室に入ってきて、じっと見ている)
成田「・・・」

女子チームの3人の全国大会への取り組み方は、それぞれ温度が違うようですが・・・ (つづく)