<第88話>
『全国大会出場の垂れ幕は 思わぬ変化を呼んだ
 昼食時間 第二校舎の端っこにある 書道準備室に 将棋部は集まる』

角野「この昼メシ 昼練も 今日で3日目・・・ 意外にクセになるなあ」
名越「それでいいんだ!! メシなんか便所でも どこでも 食えればいいんだから!! ガハハハッ」
『この人 書道科の名越先生 無類の将棋好きらしい』

名越先生、ヒゲを生やしてサングラスをかけてます

(武藤先生の指導対局を受ける名越先生)
名越「ムム さすがにお強いですな」
(タバコに火をつける名越先生)
飛鳥田「せ・・・先生 タバコは・・・」
名越「なんだ君? 若いのに細かいなあ 食後の一服まで 嫌煙か?」
飛鳥田「いやあの・・・ ここ教室ですし・・・」
角野「そうです こいつ細かすぎです」

名越「名越銀!!」
飛鳥田“歩越銀になるたび 叫ぶのもどうかと・・・”
(武藤先生、厳しい手を返してきた)
名越「あ・・・ ああ・・・ そ・・・その手は 待・・・」
角野「待ったはなしですよ 先生 ヒヒ」
『どうやら武藤先生は 指導対局をカタに この場所を借りているらしい』

(ドアをノックする音がした)
コンコン
2人連れの女の子「あの・・・ 将棋部ですかぁ?」
飛鳥田「? はい」
2人連れの女の子「あ 武藤先生!」 「あーホントに お弁当食べてる!」
飛鳥田「?」
2人連れの女の子「全国大会の話を聞いたら 遊びに来てみないかって」
飛鳥田「あっ へーっ」
内村「やろやろ!! 多いほうが楽しいよ 1年生? 6組の内村です ウッチンて呼んで」
2人連れの女の子「あ 4組の端本」 「4組の藍沢でーす」

端本さんは松田聖子、藍沢さんは工藤静香に顔が似ていますね

内村「1組の鳥山さんと あっちが6組の成田さん 女子は1年ばっかり 男子は2年ばっかり 
 なのにあのオッサンたち この天国的状況に 感謝しとらんのよ」
飛鳥田・角野「・・・・・・」
名越「なんだ 君らは!? こんなに美しい花に囲まれて 手折りもせんのか?
 寂しからずや 道をとく君!! カッカッカ」

「手折る」は「たおる」と読んで、女性を我が物にする、という意味だそうです
そして、与謝野 晶子の有名な短歌で、
『柔肌(やわはだ)の熱き血潮(ちしお)に触れもみで 寂しからずや道を説く君』というのがあるそうです

端本・藍沢「あ・・・あれは?」
飛鳥田「書道の名越先生 ヤーサンじゃないよ」
内村「この人は 部長の飛鳥田先輩」
飛鳥田「とにかく やってみようか」
角野「将棋 やったことある?」
端本「ないです」
内村「この人は 角野先輩 あとウマがいるけど 今日いない」
藍沢「ウマ?」

内村「将棋部 いいよォ 全国出られる タダで旅行できる 将棋知らなくても」
藍沢「ホント?」
角野「うそだよ」
端本「(笑)」

角野「おいおい・・・ 専門部室は手に入りそう 部員は増えそう 全国大会には出る
 いいことずくめだな?」
飛鳥田「ハハ・・・ そうだね」

(しかし、思い悩む飛鳥田)
飛鳥田“角野くんは 感じないのかな・・・ ボクは感じるよ
 にぎやかになるほど いいことがあればあるほど 全国大会に挑戦できるのは あと1回だけ・・・
 鷹洋との差が どれくらいなのか 追いつき追い越せるのか・・・ 
 間に合うのか・・・ ボクにはわからない・・・”

飛鳥田君の心配性は相変わらずですね
それにしても、また女子部員が増えそうな西風将棋部、
どんだけ将棋する女子がおるねん、と思いますが(^^; (つづく)