<第89話>
『西風ヶ丘高校将棋部 恒例になりつつある 昼練が今日も始まる』

内村「よぉ~しっ 今日もあたしが 面倒見ちゃうよぉ!!
 カモン 藍ちゃん 端っしぃ」
藍沢・端本「よ よろしくウッチン」
(見ていた飛鳥田)
飛鳥田“代わったほうがいいな・・・ 内村さんは武藤先生と 実戦増やしたほうがいい”
(武藤先生が、後ろから飛鳥田の肩をたたき、首を振った)
飛鳥田“え・・・ いいんですか? このままで?”

内村「では始めましょう 初心者講座 まず・・・将棋とは何か?
 自分だけ助かりながら 相手をやっつけるゲームでーす」
藍沢・端本「やーん せこーい」
見ている飛鳥田・角野「・・・・・・」
内村「守ったり やっつけたりする道具が これです
 ほへい かしゃ けいば ぎんまさ きんまさ ひしゃ かくゆき」
藍沢・端本「へーっ」
角野「内村・・・ 一つしか 合ってないぞ・・・」
(内村、角野に対し怒り)
ムキィーッ
内村「やらしーっ 聞かないでください!!
 この部では2年男子は 生存権以外 何一つ認める必要ありません!!」
藍沢・端本「へー すっごーい」

内村さん、パワー全開です(^^;

角野「オレが代わるわ・・・」
飛鳥田「でも先生が・・・」
角野「じゃあ 鳥山にでも」
(角野が鳥山香と成田のほうを見ると、鳥山香と成田は武藤先生の2面指しを受けていた
 すごい集中力で取り組んでいる2人)
角野「ムリだな あの雰囲気じゃ・・・」

藍沢「で 詰みってどうやるの?」
内村「んーと んーと  飛鳥田先輩 1手詰問題集 ありませんか?」
飛鳥田「あるよ」
内村「詰みの例ね こういうときは こう」
藍沢・端本「あ ホントだ どこにも行けない」
内村「これは? こう」
内村・藍沢・端本「すっごーい!!」
角野「なんで内村まで 驚くんだよ・・・」

内村「こんなんで驚かないで もっとすごいの 見せるから!!
 飛鳥田先輩 3手詰問題集は?」
飛鳥田「その本の 後半がそうだよ」
内村「な・・・なんだ 最初に言ってくれればいいのに
 これは難しいよ 3倍長いから」
藍沢「3倍? 2倍はないの?」
内村「自分が指す 相手が指す また自分が指す で3倍になっちゃうの」
藍沢「なるほど・・・ 相手がやるのが ポイントだね」

内村「で こういうのは こう 相手がこう で こう」
藍沢「おーっ」
端本「でも・・・ こうしたら?」
内村「う・・・ えーと? あれ? 待って・・・」

角野「かーっ 3手詰もできねぇのか 内村は 恥っじぃなあ
 普段からマジメに 基本やらねぇからだよ まったく」

内村「おー 端っしぃ 正解!! やるねぇ」
藍沢・端本「わっ」

飛鳥田「でも今はやってるね マジメに・・・」
角野「そういや・・・ あいつが自分から 詰将棋問題集 手にしたの 初めて見たかも・・・」
飛鳥田・角野「武藤マジック・・・?」

内村さんは、他人に教えることで自分も学んでいくタイプなんでしょうね
それを瞬時に見抜いた武藤先生、さすがですね 
でも、駒の名前も未だに覚えていないっていうのは・・・(^^; (つづく)