第18期 銀河戦
本戦Gブロック 6回戦
大平武洋五段 vs 糸谷哲郎五段
対局日: 2009年12月2日
解説:戸辺 誠五段
聞き手:長沢千和子女流四段
記録:伊藤明日香女流初段

糸谷の対局ということで、見ることにした
20年度の成績は、糸谷31勝11敗 大平14勝11敗 2人は初手合い

解説の戸辺「糸谷は居飛車党で、非常に個性的 腕力が強く、力戦を好む
 大平も居飛車党で、早指しが得意 大局観が優れていて急所をはずさない、順位戦では
 2~3時間しか使わないこともある」

先手糸谷で、角換わりの相腰掛け銀に進む 糸谷が作戦で▲7五歩と位を取った
戸辺「早くもあまり見ない形」
大平は右の金を△6三金~△7四金と上がってこの歩をとがめにきたが、
この構想は問題だったようで、後手陣はバラバラになってしまった

糸谷、角を手順に相手陣に打ち込み、2筋の突き捨ても入り、絶好調の攻めだ
戸辺「2筋の突き捨ては絶妙のタイミング」
え~、始まってまだほとんどたっていないのに、大平はもう困ってるの?
感想戦で、大平「ここはもう相当悪い形勢」とのことだった

が、しかし、楽観しすぎたのか、糸谷にも悪手が出てしまう
飛車取りに銀を打ったのだが、この銀が完全に遊んでしまった
糸谷「後手の王様を手順に逃がしているので、悪手でした」

糸谷は仕方なく2筋から手を作っていくが、大平の玉が中段玉でどうにも寄りにくい
局面、混沌としてしまった 

形勢不明のまま終盤に突入、寄せ合いになり、どっちがいいのかわからない

大平が豊富な持ち駒を活用、香打ちで先手玉を縛った 
ああ、糸谷、これまでか、糸谷負けだと思われた瞬間だった
糸谷、竜をすっとナナメに入る、金香両取り! うお、これは盤上この一手の妙手・・・!
追い詰められて、この手が見えるのか!
秒に追われて大平は必至をかけたが、糸谷の竜入りがなんと詰めろになっていて、
後手玉をピッタリの即詰みに討ち取った!

糸谷、まさにギリギリ、薄氷の勝利! あ~、これは勝ったとはいえ、危なかったな~(^^;
糸谷は考慮時間を6回余しての勝ちだったけど、もう時間は使いどころがなかった局面だったもんね

感想戦では、難解な変化がいっぱい出てきていた 
この感想戦、糸谷がどんどん手を言ってくれるので、楽しかった
実戦では出なかったが、83手目、▲2八桂~▲1六桂と活用する桂の2段活用の妙手があったとのこと
こういう手が見えているのはさすがだねえ
後手の王様は中段玉で、かなり寄せが考えにくい局面なのに、
糸谷の手の見え方は中段玉を苦にしていない様子だった

糸谷、今回は非常に危なっかしい勝利だった でも勝ちは勝ち、次もまた糸谷の将棋が見れるのだ
次も楽しみにしている