<第97話>
『西風ヶ丘高校に 新聞の取材が来た』

内村「はい 私と鳥山さんは 入部してから 将棋覚えました」
(やじ馬の生徒たちがたくさん見に来ている)
やじ馬の生徒たち「将棋部 女子チーム?」 「女の子が将棋するの?」 「ここって書道部?」

内村「得意戦法は 私が棒銀? 鳥山さんが振り飛車?」
記者「フンフン」
パシャ パシャ(写真をとるカメラマン)

飛鳥田「内村さん すごいね 立て板に水・・・ってヤツ?」
角野「自分の得意戦法に“?”がついてっけどな」
藍沢「来年は取材 受けたいね」
端本「うん」
鳥山香“お腹 痛い・・・ ウウ・・・”

鳥山さん、緊張でまたお腹が痛くなってます(^^;

記者「えーと 鳥山さんは 全国大会に向けての抱負は?」
パシャ パシャ(写真をとるカメラマン)
鳥山香「はぁ まぁ・・・ 一つ二つでも 勝ちあがりたいと思います」

記者「成田さんは?」
(興味がなさそうな成田)
成田「別に・・・」 

記者「武藤先生は?」
やじ馬の生徒たち“む・・・ 武藤先生がしゃべる!?” “しゃべる!?”
武藤「・・・・・・」
記者「・・・・・・」
やじ馬の生徒たち“だよね・・・”
記者“しゅ 取材しにくい学校だな”

あのー、こんなに無口な武藤先生、普段の授業はどうやって成立させているんでしょうか
(武藤先生、何の科目担当なのかも未だに不明です)

飛鳥田“部長だから ボクも訊かれるのかな? 男子チームは来年は・・・とか
 『来年は 鷹洋を破って 全国へ行きます!!』って言わなきゃ いけないよね・・・”
ドキドキドキ

記者「では これで」
(記者と武藤先生がおじぎをした ずっこける飛鳥田)
飛鳥田“そりゃ そうだな・・・ 敗者には何もやるな・・・って言うもんな”

飛鳥田「で・・・ ではこれで今日は部活を 終わります」
内村たち「ハーイ」

(女子トイレで手を洗う成田 そこへ鳥山香が来た)
成田「?」
鳥山香「どうしていつも 非協力的なの? 
 私がお腹痛くても 必死で受け応えしてたのに」
成田「ふう」
(ため息を吐いた成田 無視して出て行こうとする)

鳥山香「ちょっと 待ってよ!!
 どうしていつも まじめに話をしてくれないの!? 逃げてばかり!!」
成田「・・・・・・ ・・・都合・・・」
鳥山香「え?」
成田「自分の都合でしょ? お腹痛くなるのは あなたの場合だし
 取材したいのは 新聞社の都合  どうして他人の都合に 合わせなきゃいけないの」
鳥山香「そりゃあ・・・ 集団生活は互いの言い分を考えて・・・」

成田「訊くけど 『一つでも二つでも 勝ちあがりたい』・・・って
 人に勝てとか言う前に 自分は勝つんだよね? 私に一回も勝ってないのに」
パタン (成田、出て行った 何も言い返せず、取り残された鳥山香)

(廊下で鳥山香を待っていた角野)
角野“長げぇ トイレだな・・・”
ドッ
(角野の背中に鳥山香がぶつかってきた)
角野「な・・・ なに?」
(角野のシャツにしがみついた)
鳥山香「向くな!!」 
(目に涙を浮かべる鳥山香)
鳥山香「こっち向くな・・・」

鳥山さん、角野君の背中で泣いてしまいました! (つづく)