<第98話>
(緑地公園のベンチに座って話す、角野と鳥山香)

角野「そりゃ・・・ 成田の話わかるよ」
鳥山香「なんで!?」
角野「えーっと・・・ チームプレーだからな・・・ 1人だけ勝っても仕方ない
 最低2人は勝たないと・・・」
(角野を睨んで、オオカミのようにうなる鳥山香)
鳥山香「ガルルル」
角野「だ・・・ だからって 言い方ってもんが あるよな うんうん・・・」

鳥山香「部活もちゃんと出て 毎日 詰将棋や 次の一手やって・・・
 でもあの人に勝てない  なんで? どうすればいいの?」
角野「急に強くなるもんでも ないだろ」
鳥山香「それじゃ ダメなの!! 全国はあと1カ月だよ!!
 すぐ強くなれなきゃ ダメなの!!」
(あまりの大声に、小鳥たちが木から逃げていった)
角野「わ・・・わかったから その声やめて・・・」

角野“やれやれ・・・ ?”
(角野がふと横を見ると、鳥山香はボロボロと大粒の涙を流していた)
角野「ひぃっ」
鳥山香「一生懸命やってんのに お腹痛くなるまでやってんのに
 勝ちたいのに 勝ちたいのに」
角野「・・・」

(鳥山香の手の甲に、そっと自分の手を置いた角野)
角野「・・・」
鳥山香「・・・手・・・ 冷たい・・・」
角野「うっ!! ごめ・・・」
(角野が手を引っ込めた が、鳥山香の手が素早く角野の手を追いかけ、
逆に角野の手の甲に鳥山香が手を置いた そのままこう着状態になった2人)
角野「・・・・・・」
鳥山香「・・・・・・・」

角野「わ・・・悪い オレ冷え性なんだ」
鳥山香「・・・男のくせに? 夏なのに? へんなのー」
(顔をぬぐった鳥山香)
鳥山香「へんなこと 聞いたから 少しスッキリした!」
角野「あ そ」

角野「やってること続けろよ 強くなれるから・・・ 
 成田が頑張ったら その倍やればいいんだからさ・・・
 んー ごめんな 普通のことしか 言ってないな
 オレ 県代表のプレッシャー よくわからんから・・・」
(夕日が2人を眩しく照らす)

鳥山香「じゃあ・・・ 来年は一緒に 全国へ」
角野「お・・・ おう・・・ 一緒に・・・な」
(角野が手を返し、2人は手のひら同士を重ね合わせていた)

柳葉先生、ここのシーン、最高です!
急接近した角野君と鳥山さん、この2人の関係やいかに? 
女子チームの全国大会ではどんな戦いが?
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(笑え、ゼッフィーロ 名場面集 ひとまず 完)