第18期 銀河戦
本戦Aブロック 7回戦
小林裕士六段 vs 豊島将之五段
対局日: 2010年1月26日
解説:小倉久史七段
聞き手:久津知子女流初段
記録:井道千尋女流初段

期待の若手ナンバー1の豊島と、早指しが得意な小林裕士(以下、デカコバ)の対局
これは好カードと思った

21年度の成績は、豊島40勝12敗 デカコバ22勝12敗 2人の対戦成績は1-1
解説の小倉「豊島はなんでも指せるタイプ、デカコバは居飛車党」
・・・ずいぶん簡単な棋士紹介ですね(^^;

豊島は後ろ髪が跳ねていて寝癖があり、若い頃の羽生にそっくりだ

先手豊島で居飛車、後手のデカコバが△4四歩と止めて、相居飛車の持久戦調の展開
ゆっくりした展開になるのかと思いきや、デカコバのほうから△4五歩と突いて勝負してきた?!
ええ? 4筋は先手から攻める場所じゃないの?

そしてなんと、先手の▲5八飛に対し、後手が△5二飛って、なんだこれは?
後手は居玉だぞ? いずれ飛車交換になっちゃうじゃん、こんな手、ありうるのか?
ところが、デカコバの強気な指し手は止まらず、後手の銀や桂が盛り上がって、もう大決戦は必至だ

豊島はスッと玉の早逃げをして備えている うーん、この早逃げは好手、さすが豊島だ
一方、デカコバにはもう有効な手がない これ、大差がついて終わっちゃうんじゃないの?

そして、局面が動き、大決戦になった やはり飛車交換になり、豊島は先に飛車の打ち込み、
もうどう考えても豊島勝勢だ 
必至をかけた豊島、あとはデカコバの王手ラッシュを詰まないようにかわすだけだ

あー、こりゃ豊島の快勝だったな、これは後手が一枚足りないんだよね 
詰むか詰まないか、こういうのは流れでわかるもんね 自分はこういう判断はけっこう自信があるのだ
が、しかし、小倉は詰むとも詰まないとも断言しない 「かなり王手が続く」とだけ言っている
あーあ、詰まないんだよ、こういうのはね 自分はかなりの数、観戦しているので、見たらわかるんだよ
まあ、今回は豊島の快勝だったね デカコバはいいところなしだったね

・・・って、なんだかデカコバの王手が続いている? あれ、飛車をそんなタイミングで打ってきた?
うわ、合駒を何にするというきわどい王手? あれ、そんなに難しいの?
でも詰まないだろ、最後に一枚足りないっていうパターンなんだよ 
って、あれ? 桂打ちじゃなくて、桂跳ねの王手? 小倉が「詰むかも」とか言い出した?
うわ、豊島、考え込んじゃってるよ 小倉は「詰みました」と断言!
ああー、そして、豊島玉がなんとホントに詰んじゃった!! ええー!!
ぎえーーー 自分の大局観、モロに大ハズレ!!
終盤に必要なのは「大局観」じゃなくて「読み」かorz

小倉「最後の最後まで、僕は豊島の勝ちだと思ってたんですけど、怖いですね」

なんでだー 感想戦で振り返って見ると、豊島が必至をかけにいったのが間違い、ということだった
あー、でもこの将棋、豊島にしてみたら、一気にスパッと切りたくなる展開だったよね
一回、緩めなきゃいけなかったのか・・・ しかし、それは結果論・・・

えー、後手は全然勝てない将棋だったのに・・・
何手詰みか数えたら、なんと31手詰みだ えーこんなのがあるのか・・・

デカコバ「ずっと形勢が悪かったが、最後の詰み筋は狙っていた」とのこと
こりゃ、まれにみる劇的な逆転劇だった あー、豊島が負けたか 
やっぱり将棋はこういう逆転をするところが面白いね しっかしびっくりしたわ(^^;
テレビの前で叫びまくってしまった一局だった