糸谷哲郎五段vs羽生善治三冠   NHK杯  決勝
解説 谷川浩司

さあ、いよいよ決勝だ 糸谷の力が絶対王者の羽生にどこまで通用するのか
ちょっと気になったのが、羽生は今までNHK杯を7回も優勝しているのに対し、
谷川は1回しか優勝してないのか

羽生は、井上、先崎、山崎、丸山を破っての決勝進出
羽生「山崎戦の山崎の▲8八金が、今まで見たことがない手で好手だったので、印象に残っている」

糸谷は、中田功、谷川、鈴木大介、森内、渡辺を破っての決勝進出
糸谷「鈴木大介戦で糸谷流を指せた一局、端角を消して相手に手を渡した▲1六歩が印象に残っている」

自分は判官びいきなので、糸谷を応援して見ることした 
振り駒で先手は糸谷と決まった よし、先手はもらったぜ!と思った

先手糸谷で、後手羽生の一手損角換わりにスラスラと進んだ
糸谷の早繰り銀を羽生が腰掛け銀で受ける戦型だ
糸谷は自陣角を打ち、銀交換から羽生は△5五銀打ちと投入して中央で押さえ込む展開

積極的に動いたのは糸谷、▲8三歩と飛車の頭に一発叩き、▲3三銀の打ち込みが来た!
矢内「ガツンとぶつかっていった」
谷川「これでよければ話が早い 平凡な攻め方だが、盲点になる」
さあ、これがどれほどの手なのか?

しかし、羽生も糸谷陣の急所に角を打ち込み、もう中盤を通り越して、引き返せない終盤になった
矢内「金の取り合いでどちらが速いのか」

ノータイム指しが糸谷の十八番だが、今回はけっこう慎重だ
おいおい、羽生より糸谷のほうが考慮時間を使って考えてるよ 大丈夫か、糸谷、がんばれ!

でもなんか、糸谷の成銀が遊んでて、感じが悪いんだよね
ここで糸谷の強さを示す手がきた じっと8筋に歩を打って受け、辛抱!
谷川「はあ~、そうやりましたか~ これは勝負手ですね」
これで羽生のほうも飛車が遊ぶから、難しいのか

そして糸谷は銀を取りながら角を飛び出したが、当然こんな角を羽生は相手にしてくれない
羽生もじっと桂を成って、手を渡してきたー ああー、そう指すんじゃないかと思ったよ
だって、この桂は3三、4五と、2手もかけて跳ねてきた桂だもんね
5七に成るのは今までの手を肯定する手で、筋が通ってるよ

で、糸谷は仕方なく銀を引っ掛けた その瞬間、羽生の△8五歩がキター?!
おいおい、なんだよこれ? 糸谷の玉は7九にいるんだぞ? △8五歩ってなんだ?
谷川「これは詰めろになってますね」 でえー! 発想がすげえ
糸谷は手抜けず、羽生のこの△8五歩が通ってしまった・・・

ああーこうなってはもうどうしようもない
最後は華麗に飛車を走り、羽生は遊び駒なしになった あの働いてなかった飛車が大活躍するとは・・・
羽生の飛車の使い方、これが今期NHK杯で印象に残ることになった

結果、羽生の快勝! ああー、糸谷、やはり格の違いを見せつけられたね くうー 残念
羽生、強い内容で文句なしの優勝! 
最後の決め手の飛車走り、あの一手じゃないと羽生玉は危なかったということだが、
羽生はそれももちろん見抜いていたんだろう
糸谷、「惜しかった」とはいえない内容と思う

感想戦によると、糸谷の9筋の端歩突きが糸谷の研究手だったとのことだが、
羽生は瞬時にそれに対応していた、とのことだった
羽生、強いわ どうしたらこの人に勝てるのか、わからない 
解説の谷川にも、羽生は明らかに上回っていたもんね

表彰式での羽生、肌のツヤがよく、まだまだ若くみえた
まだ後10年はこの人がナンバー1だろう、そう思えた
終わってみれば、大本命の優勝か あー、強い羽生を上回る人、出て来い! 無理か?(^^;

<今週のやっぴー>
白のソフトなスーツ 定番のタートルネック 服装A
今週はあんまり矢内が映らず、ちょっと残念だった
矢内の笑顔でヒール・ザ・ワール度 ★★★★★ (HEAL THE WORLD by MICHAEL JACKSON)