NHK杯の女流枠の予選 解説 先崎学

里見倉敷籐花女流名人、矢内女王、清水女流王位王将の3人が登場
新たに始まる今期は第60期の記念大会ということで、なんと女流が2人が出れるというではないか
これは粋な計らいだね

ここで第43期~第59期までの歴代の女流の代表者の名前を見てみると、
もうほとんど全部清水! それに中井がちらほら入っているという状態
それ以外では、千葉が2回、矢内が1回のみ なんじゃこれは(^^;

さあ、今回は里見と矢内に決まってほしいが、どうか
対戦表を見ると、清水だけが1回負けたら終わりの不利な組み合わせになっている
うーん、これはクジだろうか?

1戦目は里見vs矢内 
先崎「里見は早見えの終盤派、矢内はどちらかといえば序盤派」
先手里見で、5筋位取り中飛車、後手の矢内は穴熊だ
矢内の穴熊というのはめずらしいね
さて、序盤~中盤にかけて、解説の先崎によれば色々疑問手はあったのだが、
まあそれはいい 見所は、なんといっても、終盤だった

劣勢だったはずの矢内が、望外の食いつきに成功、敵玉のそばに金を貼り付けて打ち、
先崎「里見、ピンチ」といった瞬間だった
里見が本領発揮、ズバッと竜切りで、一気の寄せ! 出雲のイナズマ流が炸裂!!
先崎「カッコイイね~! 竜を切った手はすばらしいですね」

いや~、いいねいいね! 里見の終盤力、先崎をうならせた こうでなくっちゃね
途中で突いた▲1六歩も生かし、▲1七玉と逃げて大丈夫、
という確かな判断力 うんうん、さすがだ
終盤が強いということは、見ていて期待感をもたせるね
里見さん、本戦でもがんばっていい内容の将棋を見せてください!

さて、次は清水vs矢内だ
先手清水で、後手矢内の一手損角換わり 清水の▲棒銀vs矢内の△早繰り銀
自陣に角を打ち合う展開 一手損でないノーマルな角換わりでよくある定跡形だ
序盤~中盤のはじめ辺りは、両者ともかなりよくやっていて、面白かったのだが・・・

中盤以降お互いに、それはどうかな~、という手が出始め、形勢が4転5転するという内容
男子プロの将棋と比べて、形勢のブレが大きいんだよね 
うーん、自分はこの対局は、勝敗よりも内容を注目していたのだが・・・
結果は清水の勝ち

局後、先崎は「すばらしい将棋でした、名局でした」と言っていたが、
自分にはそうは思えなかった 
男子プロなら致命傷になっている局面から、何回も逆転していると思えた
正直、このレベルの内容では、どっちが勝ってもNHK杯の本戦で男子プロに勝てるとは
到底思えなかったもん・・・ 男子はレベルがやっぱり高く、ミスが少ないからね

里見は小林裕士(デカコバ)、清水は堀口一史座と対戦するということだ
両方とも注目だ デカコバは無茶苦茶に早見えし、銀河戦で活躍しているから超難敵と思う
里見さんと清水さん、男子に勝つのは厳しいので、いい内容を期待してます

矢内は2連敗じゃあもう仕方ないね  
矢内さんには今期も聞き手として、毎週見れるのを楽しみにしています