澤田真吾四段vs豊島将之五段   NHK杯 1回戦
解説 山崎隆之

さあ、新たにNHK杯の開幕だ 前期優勝の羽生の指す姿に始まり、
まず最初に登場したのは、やはりこの人、矢内!
って、背景に看板がピンク色で作ってあり、第60期NHK杯の文字が紫色で書いてある~
ははは、こりゃ面白いね 派手に作ったね(笑)

矢内さん、前期はお疲れ様でした 今期も聞き手をよろしく頼みます
出場棋士はどうなってるだろうか おお、けっこう初出場棋士が多く、新鮮な顔ぶれだ
若い四段陣が相当いるし、有吉九段、瀬川四段もいる 女流も2人いるしね 今期は1回戦から楽しみだ

わお、そして初戦から、いきなり澤田vs豊島の好カード!
そして解説に山崎がキター 
前期のNHK杯の印象を聞かれた山崎「人柄、将棋、リズムと、
 個性あふれる糸谷君が暴れまわりましたね」

さらに、事前に対局者にインタビューが! いいねー こういう改良は大賛成だ
澤田「一つでも多く勝てたらいいと思う 中、終盤の粘りを見てほしい」
豊島「今の調子はまあまあ、昨年度の成績には満足している NHK杯は優勝をめざしてがんばります」

澤田は、予選で矢倉、西川慶二、内藤を破っての本戦出場
豊島は総合成績優秀で本戦出場とのこと  澤田は18歳、豊島は19歳の若手対決だ

澤田といえば、△7二飛の袖飛車戦法で名前を知られているね
途中、雑談で、山崎「澤田に今日の対局の準備をしてきたか、と聞いたら、
 『手が乾燥するのでハンドクリームを塗ってきました』とのことです(笑)」

豊島はもう言わずもがなの、若手で一番の成績の棋士だ
山崎「豊島は昨年度でトップ棋士相手にでもやれるという自信をつけたんでしょう、
 豊島の発言には、みんな信頼を持って聞いている」

さて、先手澤田で、澤田は横歩取りを避け、相掛かりに進んだ
相腰掛け銀のよく見る形だ
山崎「よくある形だが、最近では新鮮」

銀交換があり、山崎「どう指していいかさっぱりわからない」
澤田、なんとここで一気に7回も考慮時間を投入! これには山崎もびっくりしていた
そして指した手は▲7七桂! おおー、さすがだ これで一気に決戦に持ち込むのか
ここまで、シンプルな戦型ということもあるだろうが、山崎の解説、抜群にわかりやすいわ いいねえ

澤田は▲6五桂と跳ねて、▲4三歩と焦点に歩を打ち、斬り合いに持ち込んだ・・・はずだったのだが、
結果は馬を自陣に作っただけで、手順に後手陣を固めるハメになってしまった
え~、これはどうだったかな~ 豊島の玉形、めちゃめちゃ堅いぞこれ・・・
澤田、せっかく時間を投入したのに、寄せ合いではなく、まだまだ手の広い長い将棋にしてしまった

豊島が快調に駒をさばき、あとは寄せを見るばかり、と思いきや、澤田、取れる銀を無視して
金を立つ勝負手! 桂のタダ取られをわざと甘受する、並みの思考では指せない一手だ
これには、山崎「んっ?! んっ!!」とあからさまにびっくりしていた
山崎「これは生まれ変わっても指せないですね 
 タダで桂を取られて、▲同歩で銀を取れるところですからね」

この手を境に、なんと澤田が互角の局面に持ち込んだ? おお、澤田すげえ
豊島も攻めてきてるけど、角2枚を使って竜を取ったのでは、後手は攻め駒不足っぽい
いったいどうなるんだ? と思っていたけど、どうも澤田のほうは金銀がバラバラで効率が悪すぎ、
豊島からの攻めに耐え切れなかったようだ

ここで、自分が一番この対局で感心した手が豊島にでた
自陣の歩を突く、△5四歩という手だ
山崎「自玉の守り駒も攻めに使うので、後手は攻め駒が足りないということはないです」
そうか、そういう大局観か 豊島、さすがだ

結果、豊島の攻め合い勝ち あー、澤田、玉形の差がモロに響いたか・・・
でも、澤田は中終盤の粘りは見せたね そして、激しい攻めっぷりも見せて、持ち味は出したと思う

まずまず面白い一戦だった 今期もNHK杯、楽しみに見ます
誰が羽生の3連覇を阻止するかが見ものだね