第18期 銀河戦
本戦Gブロック 7回戦
真田圭一七段 vs 糸谷哲郎五段
対局日: 2010年2月18日
解説:森 ケイ二九段
聞き手:高群佐知子女流三段
記録:伊藤明日香女流初段

もうだいぶ遅くなってしまったが、先週の木曜に放送された一局
注目の糸谷の登場だ

21年度の成績は、真田17勝11敗 糸谷31勝14敗 2人は初手合い

解説の森「真田は矢倉を得意とし、じっくり王様を囲ってから指す本格派の居飛車党
 糸谷も居飛車党だが、真田と対照的で、序盤からいきなり戦うタイプ、早見えで乱戦を得意とする
 糸谷の攻めを真田がどう受け止めるかが見所になるだろう」

森「糸谷は、棋士室でよく10秒将棋を指している 1時間で10局くらいも指してる」

先手真田で、真田が矢倉を目指したのに対し、糸谷が急戦矢倉中飛車にして攻勢を取るという展開
森の予想したとうりの展開だ 銀交換が行われ、真田は自陣に銀を投入して手厚く受けた

糸谷、これ以上攻めがない・・・ 糸谷、作戦負けでジリ貧かと思われたときだった、
なんと玉側の桂をポンと跳ねる、△2五桂! ▲同飛でタダなのだが、取りにくいのか!
これにはびっくりだ 局後、真田も「びっくりした」

真田も手筋でうまく受け、難しい中盤に突入した
が、真田、中盤で考慮時間を使いきり、考慮時間が0回になってしまった
一方、糸谷は例によって早指しで、まだ8回も残している

どちらからも、敵陣を一気に攻略、とはいかず、曲線的に指すことが求められる展開になった
形勢は難しいが、糸谷から、真田を幻惑させるような手が次々と飛び出す 
糸谷は真田からのうまい攻めに見えた手にも、全く動じず応じていく
そして、真田は時間に追われ、真田「ココセのような手を連続で指してしまった」

森は「先手玉が入玉できるか微妙 まだ難しい」と言っていたが、
終盤は糸谷にとっては全く問題ではなかった 
糸谷はバシバシとノータイムで指し続けた

盤上、先手玉の周りには、真田の金銀3枚と桂2枚と角2枚があったのだが、
糸谷は華麗な手順でそれらをほぼ全部むしり取ってしまった
長手数の難しい寄せだったにもかかわらず、全く乱れることなく先手玉を寄せた
入玉模様に対し、取った桂をうまく使っての寄せ んんんー、鮮やか!!

糸谷流のノータイム指しの寄せ、圧巻のワンマンショーだった 
糸谷、つええー この手の見え方、本当にタダ者ではない 怪物のニックネームは伊達じゃない・・・
最後は大差になった  結果は糸谷の考慮時間を4回余しての勝ち 

毎回思うが、糸谷の将棋は発想が奇抜な手が多く、見ていて面白い
感想戦でも、本譜の△3五桂にかえて△1五桂と端に桂を打つ手を即座に指摘、
よくこんな手が見えるものだ
序盤、ちょっと荒っぽいところがあるけど、それも個性だね

これで3連勝、決勝トーナメントが見え、NHK杯に続き、銀河戦でも優勝争いが充分に考えられる
糸谷、まだまだ暴風となって暴れまわりそうだ