第18期 銀河戦
本戦Bブロック 8回戦
橋本崇載七段 vs 中田 功七段
対局日: 2010年2月4日
解説:飯塚祐紀七段
聞き手:村田智穂女流初段
記録:渡辺弥生女流2級

21年度の成績は、ハッシー15勝16敗 コーヤン17勝12敗 2人は初手合い

解説の飯塚「ハッシーは個性的な人と見かけだが、棋風は安定して本格的、
 少しの得を積み重ねていく丁寧な将棋 多彩な戦法を使う
 コーヤンは三間飛車の職人、居飛車穴熊ハンター 攻め将棋で終盤に切れ味がある追い込み型」

ハッシーは服装は黒のスーツで地味だが、髪型は例によって頭にソース焼きそばをかぶっている
聞き手の村田「橋本さんはバーのオーナーになりましたね 将棋も指せてカラオケも歌えて、
 ボードゲームもできて、という楽しいバーとお聞きしてます」
将棋バーっていうのを、ハッシーは思いつくだけじゃなく実際に実現させちゃうところがすごいよね

先手ハッシーで、コーヤンの三間飛車にハッシーの居飛車穴熊になった
飯塚「うわさをすれば三間飛車になりましたね」
・・・まあ、順当ですね(^^;
飯塚「僕も中田さんの本を読んで、コーヤン流を勉強しました」

飯塚「中田さんがやってる上達法で『目に入った詰将棋はどんな難しいものでも全部詰ます』、
 というのがあります」
村田「それじゃ、天童市に行ったときは大変なことになりますね(笑)」

互いに4筋に飛車を回り、ハッシーの手作りをコーヤンがしのぎにかかるという展開
飯塚「コーヤンと言えば切れ味するどい印象ですけど、本局に関しては押さえ込みにいってますね」

3筋を攻められたコーヤン、じっと△3二歩と打ち、金を4段目に上がる力強い受け
さらに飛車も3段目に浮き、きわどい受けだ 
飯塚「コーヤンは先手の飛車角を押さえ込みにいっている こういうのはわずかな水漏れも許されない」
飯塚の言うとおり、この後、穴熊側にずっと攻められることになり、どうも勝ちにくい展開にしちゃったか

ハッシー、飛車を手順に7筋に回り好調だが、攻めが切れたら終わりだ
飛車取りに角を打たれたが、ハッシーはここでズバッと飛車切り! 穴熊らしい攻めだ

コーヤンも、もう受けきれないと見て、コーヤンのほうも飛車を切って攻め合いに持ち込んだ
ハッシーの玉もだいぶ薄くなり、後手の飛車と馬でプレッシャーをかけられている
「うわ、次の△8九金から先手玉も相当やばい、詰みそう、
 この寄せ合い、どっちが勝ちなんだ?」と思った
そこで、出た ハッシー、受けの▲8九桂打ち! 8九の地点を埋めた、実戦的な一手!
うわー、こういう手が穴熊にはあるんだよね~ また穴熊が再構築されちゃった
一気に堅さを取り戻した先手玉 これだから穴熊ってヤツは・・・(^^;

ハッシーが優勢だろうが、秒読みになり、攻め駒がギリギリ足りるかどうかだ
ハッシー「いや~、わからん」と何度がつぶやいた
が、「4枚の攻めは切れない」の格言どおり、正確に指し、きれいに寄せきった
さすがにハッシー、安定感があるね

飯塚「全体的に橋本のいいところが出た」
うん、ハッシーの好局だったと思う 
・・・だけど、ハッシーの将棋の特徴として、すごく安定感があるかわりに、
「おおー!」と思わせるような奇手があまり見られないというのがあると思う
もう一皮向けて、タイトルを狙うようになるには、相手をびっくりさせるような手を指せないと厳しいのでは、
と個人的に思っている ハッシーにはやっぱり期待しているんでね
前期はバーの開店で忙しかったのだろう、成績がいまいちだったハッシー、今年は爆発してほしいものだ