コバケン「今から、現地の久保二冠に電話で現状を聞いてみたいと思います」
へえ~、これは今までにない趣向だね
(携帯で電話するコバケン)「小林ですけど、今大丈夫でしょうか 
・・・はい、はい、今どんな感じでしょうか
・・・羽生さんがいい、そうですか、BSのダイジェスト頑張ってください」

途中から解説会に来た人のために、もういちど初手からサラっと棋譜を並べることになった
コバケン「戦型は横歩取りです 縦歩取りっていう戦法が昔はありました 
今はほとんど指されませんけどね
人間の体と同じです 横太りはあるけど、縦太りはない 縦には太れない(歩取れない)」
お客「シーン」 お客さん、完全に静まりかえってしまいました 
コバケン「・・・全然面白くなかった?」 笑ってるのはほぼ私だけですね(^^;

ちょっとまた雑談が入った
コバケン「私は連盟の将棋の東南アジア大使に選ばれました 
20年くらいまえから、色々行って指導してるんですよ
シンガポール、ホンコン、シャンハイ、北京・・・」
へえー、色々やってるんですね

コバケン「大山名人は、こういう横歩取りなんかの激しい将棋は指さなかった
『定跡のレールに乗って、ハマって力が出る前に負けるから』と言ってね
逆に言うと、力の戦いになれば誰にも負けない、ということです
羽生さんは激しい定跡のレールに乗っても勝っちゃいますね」

ここで、この一局の白眉という手が出る 羽生の▲5三歩という手だ
コバケン「この▲5三歩っていうのは気がつきにくいんですよ 私の発想にはない手ですねえ
▲5四歩なら私でも浮かびますけどね」
たしかにそうだね この▲5三歩は、一見、意味がわからない 
だが、いかにも後手が応手を間違えそうな手だ
実際、ここが一番のポイントだったとのこと

コバケン「この▲5三歩に対しての三浦の応対が問題だったっぽいです 
現局面、羽生が優勢です 羽生の封じ手での新手▲5三桂成りが成功の巻になりそうです」
ここで、お客の一人から鋭い発言が飛んだ
お客「あの、それじゃ、今までの棋士は何をしていたのか、ということになりませんか」
コバケン「すばらしいセリフですね 全くそのとおりですね」
何人もの棋士が研究して、何局も実戦も指している中、あっさりそれを上回る羽生、
他の棋士は羽生をどう思ってるんでしょう(^^;

局面、羽生玉は安泰、三浦玉だけが寄り筋に入った
コバケン先生が検討した結果、はっきり先手の勝ちだ
コバケン「これは先手玉は絶対詰まないです これを詰ましたら、その人は羽生より強いです」
(係の人が棋譜をもってきた)
コバケン「実戦はまだやってるの? 私の解説はもう終わってるんですけど」
お客「(笑)」 

棋譜が入ってくるまで、ちょっと間があったので、マジカルエミちゃんが、また発言した
エミちゃん「余談ですけど、東北はカッパ以外にも、ざしきわらしが出るって」
コバケン「私は四段じゃなくて九段です」 ・・・コバケン先生、ダジャレがかなり好きですね(^^;

棋譜が入ってきて、解説のとおり進み、三浦の投了となった
はっきり言って、かなりの大差だ
コバケン「内容的に、三浦の新工夫が見られるかと思いましたが、逆に羽生のいいところばかりが出てしまった ▲5三歩に対しての応手が敗着と思います 三浦の完敗でした」
エミちゃん「1局目も2局目も、羽生が封じ手で三浦の研究をはずしたのでは」
そうだね、これは自分も同じことを思った

お客「第3局の戦型の予想をお願いします」
コバケン「第3局も、△8五飛では」

解説会終了後、コバケン先生といっしょに写メールを撮るエミちゃんの姿があった
コバケン「写真、変なところに流さないでよ(^^;」
エミちゃん「保存だけしておきます(^^)」

帰り道、お客の一人とちょっと話した
お客「大差やったねえ 三浦じゃ、羽生の相手にはならんということか」
私「いや、まったくですね 三浦は12連敗になっちゃいましたね」
お客「今日の将棋、野球でいうと、9対0くらいだったかなあ」
私「そうですね~ これじゃ、三浦は1勝できるかどうかですね」
実は、私もこの将棋を野球に例えると何対何か、と全く同じことを考えていた
持ち時間9時間の名人戦の内容にしては、10対0くらいかと思っていた

三浦、がんばって名人戦を盛り上げてほしい
自分としては、コバケンさんのギャグがけっこう多く聞けて、面白い解説会だった 
羽生が勝つのは初めからの予想どおりだし(^^; 羽生の▲5三歩も見れて、よかった (終わり)