第18期 銀河戦
本戦Dブロック 8回戦
阿久津主税銀河 vs 広瀬章人五段
対局日:2010年2月19日
解説:佐藤天彦五段
聞き手:竹部さゆり女流三段
記録:野田澤彩乃女流1級

21年度の成績は、阿久津25勝12敗 広瀬30勝12敗 2人の対戦成績は、1-1

解説の天彦、髪の毛がすごく長くて、ゲゲゲの鬼太郎を連想させた
聞き手は竹部さんか ひさしぶりだねえ 一時、休業してたけど、よく帰ってきてくれたよ

天彦「阿久津は筋が良く、プロがあこがれるような鋭い棋風
 広瀬は振り穴を得意とするが、最近は他の戦法も指す、 
 ゆったりしているかと思えばスピードアップする
 この一局は好カードと思います」

先手阿久津で、居飛車 後手広瀬は、角道を止めた
竹部「第一候補は相穴熊ですか」
天彦「そうですね ・・・と言っていたら、△8四歩ですね! 広瀬が居飛車に(笑)
 広瀬は新境地の開拓という感じですね」

戦型は相居飛車で、阿久津の▲居飛穴vs広瀬の△雁木というめずらしい将棋になった

竹部「天彦先生は、阿久津さんと指せる機会があればどんな戦型がいいですか」
天彦「どんな将棋でもいいですね 阿久津さんは筋がいいから、変な手が来ないので、
 気持ち良く指せると思います」

阿久津の穴熊を、広瀬が速攻で攻めるという展開
広瀬が角道を開け、攻めを見せた手に対し、阿久津も2筋から強襲する
飛車を持ち、ビシッ!と指をしならせて指した阿久津
天彦「やっぱり阿久津さんは攻撃的ですね」

竹部「阿久津さんがダイエットしているとかいう雑談もしたかったんですけど、
 そんなヒマもなくなりましたね」
天彦「阿久津さん、カッコいいですよねー」
竹部「阿久津さん、お酒を飲んでちょっと太ったんで、ダイエットをしていたけど、
 今はダイエットをやめたそうです」
おいおい、どっちやねん(^^; 

広瀬が6、7、8筋を飛車、角、銀、歩で圧迫してきた
天彦「広瀬の攻めが予想以上に厳しい」
ここで、「自分ならノータイムで▲5五歩だな」と思っていると、
阿久津が指した手は▲5五歩!
天彦「この▲5五歩は阿久津さんらしい筋のいい好手ですね」
・・・ふふ、天彦に間接的にほめられた

が、しかし広瀬の攻めは止まらない というか、物量攻めなので、部分的にもう受けが効かず、
阿久津は攻め合いにもっていくしかない展開だ

広瀬、金を上部から重く打ち、と金を作りに来た
天彦「広瀬はこういうペチャッとした手が好き 阿久津はスパッとした手が好き」

穴熊に手がつき、後はもう攻め合いだ 広瀬の雁木がどれほどの堅さなのかが問題だ
天彦「広瀬は玉が薄いので、受け間違えたら終わり」
と言っていたが、阿久津の攻めに広瀬は的確に対応、持ち駒の飛車、角をうまく受けに使い、
見事に阿久津の攻めを切らせることに成功した

最後は広瀬玉の上部脱出が確定、完全に捕まらなくなり、差がついた 広瀬の快勝だった
感想戦で、阿久津「寄せで攻め方を間違えてしまった」
阿久津、ずっと押されムードだったのが響いたか・・・

好カードということで期待したのだが、やや淡白な内容になってしまった
もっとギリギリの終盤戦を見たかった 前期優勝の阿久津、初戦で姿を消してしまうことになった

相居飛車で、穴熊があまり指されない理由がわかる将棋だったと思う
やっぱり、6、7、8筋をモロに攻められたらつらいね 玉が相手の角筋に入ってくるしね

振り穴以外でも強い広瀬、C1の順位戦ではやっぱり昇級候補だね