第18期 銀河戦
本戦Aブロック 9回戦
森下 卓九段 vs 小林裕士六段
対局日: 2010年4月1日
解説:窪田義行六段
聞き手:山田久美女流三段
記録:野田澤彩乃女流1級

21年度の成績は、デカコバ25勝16敗 森下17勝19敗 2人の対戦成績はデカコバの2-0

解説の窪田「デカコバは力戦風味の居飛車党、豪腕 
 対局姿は動かざること山のごとし、攻めるときは津波のように攻める 
 ちなみに私は今までデカコバと4戦して全敗
 森下はこれぞ居飛車党の本格派 同門の兄弟子として、ちょっと厳しいところもあるが頼れる兄貴分」

今回、窪田がけっこう冗談を言っていて面白かった

聞き手の山田久美「小林さんとは交流がありますか?」
窪田「関西に行ったとき、畠山鎮さんといっしょに、小林さんにモチづくしをごちそうになった
 私と畠山が健康談義、小林はニコニコしながら聞いていた
 畠山と小林がゴルフ談義、私はニコニコしながら聞いていた
 私と小林の直接の話は、何があったかなあと」
山田久美「(笑)」

山田久美「森下さんは弟弟子の窪田さんにも礼儀正しいんですか?」
窪田「『あいさつは先手必勝』という言葉がありますから、どちらが先に相手を見つけて声をかけるか、
 という勝負です」
山田久美「(笑)」

山田久美「歩が2ヶ所ぶつかってますね」
窪田「ぜひとも3ヶ所くらいぶつけていただきたい」

(中盤、森下の持ち駒に歩がたまってきて)
窪田「歩を5枚持てば『一森下』ということで」
山田久美「はい(笑)」

さて、先手デカコバで、相矢倉の力戦模様に進む 後手の森下が△5三銀右から5筋で歩交換し、
▲2五歩に△3三銀と受ける形、渡辺が羽生との竜王戦でやっていた指し方だ

森下がちょっと良くなり、9筋から攻めていけば優勢を保てたのだが、それを逃してしまった
逆転してからは森下が粘りを欠いたこともあり、デカコバが圧倒した
相矢倉では短手数の89手でデカコバの勝利

感想戦で、森下「本譜、何かおかしいな~という気がしたんですよ やっぱ△9五歩でしたね」
森下「僕の指し方、そうとう悪かったですね~」
森下「どうみてもこっちでしたね~」

あー、本局はデカコバが強かったというより、森下の力の衰えが出てしまっていた印象だ
んー、森下と言えば、ずっとA級棋士だったのになあ 本局はやや悲しい負けっぷりだった

窪田が口頭で符号を言うだけで、あまり大盤で駒を動かさなかったので、
自分は途中から変化順についていくのをあきらめてました(^^;