24のトップページの「初段への道」で右四間が取り上げられていました
そこで、私が右四間で61手で完勝した一局を紹介します
考え方のサンプルになる一局と思います

開始日時:2010/05/27 10:08:08
棋戦:レーティング対局室
先手:Gizumo
後手:1級の人

▲7六歩
*ほぼ完璧に指せたと思う将棋を紹介します
*私は先手です
△3四歩 ▲4八銀
*自己流の銀上がり
△3二金
*この手も独特ですね 相手は居飛車?
▲4六歩
*とりあえず腰掛け銀を目指す
△4四歩
*角道を止めると、守勢に回る展開になりやすいです
▲4七銀 △4二銀
*▲右四間vs△矢倉かな?
▲5六銀 △3三銀
*この銀上がりはお勧めできません
*先手の桂が▲2五桂となったとき、銀に当たるのでね
▲4八飛
*こちらは右四間飛車
△4二飛
*そう受けるのか(^^;
*しかし、2二の角が使いにくそうです
▲6八玉
*囲いましょう
△3五歩
*そういう構想ですか △3四銀とするつもりでしょうね
▲7八玉 △6二玉
*ここではすでに作戦勝ちを意識しています
*なぜなら、持久戦になったとき、相手は3二の金が離れているので、堅い囲いにできません
▲9六歩 △7二玉 ▲5八金右
*着々と玉の整備
△8二玉 ▲9五歩
*端の位も取ってしまいました
*相手から攻めてくる手もなさそうです
△7二銀
*ここから、自陣をさらに堅くして、もっと作戦勝ちしましょう
▲8六歩
*この場合、天守閣美濃がいいですね
*玉頭を攻められる心配もなさそうなので、ピッタリです
△3四銀 ▲8七玉 △3三角 ▲7八銀 △1四歩
*相手はもう手がないようです
▲1六歩
*この端歩の突き合いも、実は先手に得です
*▲1七桂の筋が生じますからね
△1三香
*細かいですが、△1二香のほうがよかったですね
*さて、次の構想ですが、▲1七桂~▲2五桂と跳ねたいです 1三の香に当たってきますのでね
▲2六歩
*▲1七桂~▲2五桂とできるように、桂馬の土台を作った手
△5四歩
*この手もどうなのか、後手陣が弱くなる気もするので、後手にとって得か損かわかりません
*でも、もう指す手がないんでしょうね
*それをいいことに、こちらはもう少し自陣の整備をすることにしました
▲6六角 △6四歩 ▲7七桂
*これで、▲8五桂~▲9三桂成の攻め筋も発生しました(本譜では出てきませんでしたが、この攻め方も有力でした)
△6三銀
*玉の堅さは大差、仕掛ける権利もこちらにありそうです
*かなりの作戦勝ちです さあ、ここからどういう構想で戦いにもっていくか 
*▲4五歩はお互い数が同じなので先行は無理です
*
*いきなり▲1七桂は、△2四歩とされて、次に△1五歩を狙われます
▲2八飛
*そこで、こう指しました この手は読みの裏づけが必要で、発見は難しいと思います この手がこの一局での勝因ですね 
*ここで仮に△2四歩と受けられたらどうか、分岐します
△7二金 ▲1七桂
*この手に対し、ここでも△2四歩と受けられたらどうか、分岐します
△4五歩
*さばいてきました
▲同 歩 △同 銀 ▲2五桂
*角は向こうから取ってもらう事にして、こちらは桂をさばいてしまいましょう
△6六角 ▲同 歩 △5六銀 ▲同 歩 △4九飛成
*一見、相手にだけ飛車を成られてピンチですが、ここで当然の切り返しがありますね
▲4八飛
*これで勝ちを確信しました 後手は3二の金が完全に遊んでます
*37手目の▲2八飛と指した時点で、これらの変化をすべて読んでました・・・と言いたいところですが、それはウソです(^^; でも、なんとなく手になるな、と思って▲2八飛と指しました
△同 龍 ▲同 金 △2八飛
*あとはやりたい放題です 手筋を使っていけば勝ちですね
▲4九歩
*「金底の歩、岩より堅し」
△2六飛成 ▲4一飛 △2五龍
*ここで、寄せの決め手があります
▲6一角
*竜取り、金取り これは厳しい
*仮に△5二銀打ちと受けたらどうなるか、分岐します
△2六龍 ▲7二角成 △同 銀
*あら、そっちで取った(^^; もう戦意喪失ですね
*△同玉でも、▲7一銀で寄りです
▲7一銀
*われながらうまく指せました
*相手の敗因は、やはり序盤の駒組みにあると思います
*△3二金型は、金が離れるので、実戦的に指しこなすのが難しいと思います
*こちらの勝因は、序盤、あせらず駒組みしたことと、▲2八飛と回って▲1七桂と活用して、相手をあせらせて攻めを呼びこんで、▲4八飛とぶつけたことですね
まで61手で先手の勝ち

変化:58手
△5二銀打 ▲7二角成 △同 玉 ▲7一銀
*これで次の▲8二金と▲6二金を見て、受けなし △7四歩と突いても、▲8五桂で受けなしです
*(57手目にもどる)


変化:40手
△2四歩 ▲2五歩
*△同歩は▲同桂で論外
△1五歩 ▲2四歩 △1六歩 ▲2五桂
*これで攻めが成功しています
*(39手目に戻る)


変化:38手
△2四歩 ▲2五歩
*これを△同歩は▲1七桂で、次の▲2五桂が受からない
△同 銀 ▲4五歩
*これで、△同歩なら▲3三角成りから▲5三角で攻めていけば、勝ち筋でしょう
*とにかく戦いになってしまえば、陣形は大差です
*(37手目に戻る)