阿久津主税七段vs脇 謙二八段   NHK杯 1回戦
解説 森下卓

画面に出てきた矢内の髪型を見てびっくり、マゲをゆってる~ ふははは
三つ編みを後ろでまとめて、まんじゅうみたいにしてるんだけど、力士のマゲみたい
床山にやってもらったんだろうね ははは

阿久津は銀河戦優勝で予選免除 脇は予選で、小阪、桐山、田中魁秀に勝って本戦進出

解説の森下「阿久津はセンスがいい、天才的、感度がいい、局面をパッと見たときの
 ひらめきのすごさは棋界屈指
 脇は、闘志、ファイトをむき出しにして戦うタイプ」

事前のインタビュー
阿久津「脇さんは対局中、闘志を全面に出してくる 攻め将棋のイメージがある
 僕も脇さんも対局中は表情が変わるので、そこを見てもらえれば楽しいと思う」

脇「阿久津さんは、若くて強くてカッコいい、今日は私はカタキ役かな
 激しい将棋になると思う」

先手阿久津で、後手の脇はなんと4手目角交換の作戦
四間飛車に振ってから、向かい飛車にした ここのところ、この作戦、よく見るな~(^^;
森下「脇は最近、この作戦をよく指している」
角交換型の、▲居飛車+矢倉vs△向かい居飛車+穴熊になった
 
森下「阿久津には攻めにセンスを感じる 局面をパッと見たときの直感がズバ抜けている」
確かに、阿久津は華麗な攻めを見せてくれることが多いよね 森下、阿久津をベタぼめだ

森下「脇は、私が見たので強烈な印象が残っているのは、30年前、対局中、
 扇子で自分の頭をバンバン叩いて、『がんばれ、脇謙二!』って自分で言っているんですよ」
それは実にめずらしい人だね(^^;
森下は「まあ、扇子で相手の頭を叩いたらダメなんですけどね」とギャグを言っていた
このギャグは面白かった 森下、あなどれない・・・

自分が見た中で、脇さんの将棋で印象に残っているのは、昨年度の第17期 銀河戦  Eブロック 7回戦、
vs豊島戦だ この将棋、脇さんの会心譜だった このときも、駒音、手つき、気合いがものすごかった

さて、角を持ち合っているのに、お互いに金を3段目に上がるという、意欲的な作戦だ
2人とも攻めが好きなだけあるね 脇が銀をぶつけて、戦いになった
脇の銀をぶつける駒音、パッーンッ!!とすごい駒音だった

銀交換になった後、阿久津がどう攻めるか見ものだったが、
阿久津は桂取りだけが狙いの、そっぽの銀を打った
森下「こういう銀は打ったらイカンと言いましたが(笑)」

阿久津の角打ちに対する脇の受けの手では、森下「こう金を上がるのは穴熊が薄すぎるんで~」と
言っていたが、脇は金を上がって受けた 森下の予想、はずれまくり(^^;
森下「さすがファイター脇、という感じですね(笑)」
矢内「阿久津はふんばらないと、脇の勢いに飲まれそうですね」
とにかく駒音が高い脇、いいね 闘志満々だ 

局面、中盤の勝負所になった 脇の飛車引きに対して、森下は角を引き成る手を解説、
まあそれが無難だろう、と思って見ていると、阿久津は成銀を突っ込んだ!
森下「おお~、なるほど! 阿久津流の強い手ですね」

先手は角が飛車で当てられて質駒になっているけど、大丈夫なのか? 
うーん、局面をどうとらえたらいいのか、大局観がよくわからない将棋だ
ここのあたり、感想戦で、対局者と森下の3人ですら検討して迷っていたので、
自分くらいのレベルでは仕方がないだろう

実戦は、阿久津は角は取られたものの、穴熊の金をはがし、成銀がどんどん迫っていく展開になった
玉が薄く、考慮時間も使い切った脇が苦しいか 
でも、穴熊だし、底歩が利くのでまだまだ粘れるんじゃないか、と思って見ていた
が、脇は駒を前に出し、攻めていった
森下「脇は駒が前に出てますね」 これが結果的に敗因になった

すかさず、阿久津に▲7三桂、とぶち込まれた! うわ、なんだこれは?
森下「あ!そうか! これいい手ですね あ、そうか これ、痛すぎますね~!」
あらー、ド急所の桂の打ち込みだったのか これは穴熊が崩れる典型的なパターンだ・・・
以下は、阿久津にいいように攻められまくり、穴熊が見事に崩壊した
大差がついて、阿久津の快勝となった

この日の脇は、穴熊独特の感性が欠けていたようだった
穴熊は特殊な戦法なんで、使い手を選ぶよね 
穴熊は、使うほうがまず穴熊モードのスイッチを入れないと、大差負けになっちゃう、
という典型的な例だったと思う 
終盤の競り合いがなく、やや残念な一局となってしまった

あと、森下は▲7三桂を見落とすなどして、やっぱり終盤は手が見えてなかったと思った
これでは、美局倶楽部で海原雄山に「森下の棋譜など並べたら、終盤が弱くなるわ!」と
言われても仕方ないか、と思った(^^;

さて、来週はいよいよ里見女流二冠の登場! 相手は強敵、小林裕士(デカコバ)だ 
女流の勝ちを期待してはいけない、と思いつつ、期待してしまいますね 出るか、イナズマ流!