第18期 銀河戦
本戦Dブロック 最終戦
佐藤康光九段 vs 山崎隆之七段
対局日: 2010年5月21日
解説:谷川浩司九段
聞き手:本田小百合女流二段
記録:井道千尋女流初段

先週の土曜に放送された一戦 まだ見終わってなかったんです(^^;

21年度の成績は、康光24勝25敗 山崎35勝19敗 2人の対戦成績は康光の6-1

解説のタニー「康光は昨年度、不振で負け越してしまった
 しかし、独創的な序盤作戦はあいかわらずで、プロ間でも注目の存在
 久保との棋王戦で5番勝負フルセットの末、負けたのが痛かったと本人の談
 
 山崎は昨年度、ネット最強戦で優勝、山崎流と言われる指し方が色々な戦型である
 独特のセンスを持っている棋士 彼がもっと活躍するのが将棋界のためになると私は思っている」

先手康光で、後手山崎の一手損角換わり しかし、康光はやはり普通の作戦ではなかった
▲2七銀としてから、▲8八飛と回した! 対一手損角換わり陽動向かい飛車作戦、と言ったところか
タニー「これが康光流なんです(笑)」

山崎はどうするかと思って見ていると、果敢にも2筋の位を奪還にいった!
これは強い手だ だけど、この山崎の構想は、その後が指しこなすのが大変で、
マネをしないほうがよさそうだ 銀が分裂し、実戦では山崎自身も困ってしまうことになった

お互いに玉を固める手がなく、完全な手将棋
31手目で、手を渡された山崎、大長考に沈んだ 苦心の末、3筋から動き、仕掛けた
タニー「さすがの勝負手ですね まだほとんど駒がぶつかっていないのに、
 もう勝負手、というのも変ですけど(笑)」
なんと、山崎、ここでもう最後の考慮時間を使いきり、30秒将棋になってしまったではないか
うわー、これは苦しいわ 康光はまだ6回残している 

康光の攻めが続く 康光にうまい自陣角を打たれ、2筋から動いた反動がモロに来た
山崎玉は崩壊し、風前の灯(ともしび)だ
タニー「あきらめたのか、山崎の手が早くなっちゃいましたね」
康光、持ち駒に金、銀、銀、桂を持っていて、あとは寄せるだけ・・・なんだけど、後手玉が広く、
寄せが意外に難しい、というなんとも妙な局面となった

タニー「康光は怖がらずに、強い手で寄せにいきましたね」と言っていたのだが、
そういう手が重なり、一気に詰ましにいかないとおかしい、という局面にまでなってしまった

康光、一回受けに回る、という冷静な手を指したが、何か山崎に有効な攻めがあれば逆転だ
何か勝負手がありそう、思っていたら、本当に山崎の勝負手が来た
先手玉の腹、飛車の頭に当たる位置に、△8八銀という銀のタダ捨ての打ち込み!
おお、これは実は自分も即座に考えた手なのだ、当たった、もしかしたら?と思われたが・・・
進んで見ると、康光玉は寄らなかった

結果、99手で康光の勝ち 逆転寸前の、あぶないところだったと思う
タニー「なんとか康光が逃げ切った 山崎は序盤がうまくいかなかった」

これ、24でのリレー将棋ならどうか、(自分は今回のリレーには参加してませんが)
まずこういう風にはならないだろうなあ、と思って見ていた一局だった
手数が短く終わりそうなのだ ヘタをすれば、60手くらいで終わっても全然おかしくない内容だ
61手~90手が担当の3将ですら、もう勝敗は決まっていて、ただ手続きで駒を動かすだけ、
になってもおかしくない(^^;
互いにほぼ居玉で、仕掛けた手がもう「勝負手」だったのだから、こうもなるか

ちなみに、自分の24での対局で、手数がかなり短く終わった将棋が続いたことがあった
73手、80手、47手、73手、59手、73手、57手、48手
この8戦はさすがに短いね 7勝1敗なんで、成績はいいから、手を抜いているわけじゃないです(笑)

康光vs山崎ということで、もう少し盛り上がってほしかったのだが、まあこんなものか
これでDブロックは、康光が最終勝ち抜き者、山崎が2連勝ながら最多勝ち抜き者となった