島  朗九段vs井上慶太八段   NHK杯 1回戦
解説 有吉道夫

おお、矢内、後ろ髪を伸ばして下ろしている これも似合うね 今日もキラキラ輝いてるね
♪キラキラ まぶしくて Wow Wow Yeah! It's automatic だ

島は予選で、高野、ヒフミンに勝って本戦出場 井上はB1のため予選免除
そして、解説に有吉御大がきたー
有吉「2人とも居飛車党の研究家」

事前のインタビュー
島「井上は、私から見ると丁寧な将棋、攻めには迫力がある、とても強敵
 矢倉模様の熱戦にしたい」
井上「島は、手厚い重厚な本筋の将棋 今日は勝ちたい、いい将棋が指せれば」

先手島で、角道を止めて矢倉を目指したのに対し、井上は右四間で速攻の体勢を築いた
▲矢倉vs△矢倉崩し右四間、という、個人的に非常に興味深い戦型になった
最短の手順で井上が仕掛け、島が受け止めるという展開 これはワクワクだ
 
井上、いったん玉を固めたが、感想戦でこの構想を後悔していた
玉の囲いはせず、もっとガンガン攻めるべきだった、とのこと 

島が▲3六歩、と飛車のコビンを開けた瞬間、中央で決戦になった
島には△5五角の王手飛車の筋がある、 どうやって受けるんだろう、と思っていたら、
中央は放置して▲3七桂の攻め合い! うおー、これは激しい
有吉「攻めるは守るなり、ですね」

▲5三歩の叩き、さらに飛車が取られるのを覚悟で横に活用、取られる直前の▲6三歩の叩きで、
猛烈に攻め、一気にたたみかけていく島 
有吉「中盤の最高潮の攻防戦ですね」 
そして島の飛車が助かった 一方、井上の飛車は9筋に追いやられ、
有吉「井上、苦戦を意識していますね」
矢内「思っていた展開とは違ってしまったんでしょうね」

しかし、井上も△4九角から△7六角成とする攻防手を出す 気がつきにくい手だ
これは見ごたえがある! まさに一手指したほうが良く見える展開だ
有吉「お互い、受けながら攻めるという高等戦術ですね
 攻めたり受けたりの、非常に熱戦ですね」

とにかく、指し手が高度だ 持ち時間が短い将棋なのに、両者ギリギリの線に踏み込んでいくのだ 
見ていてドキドキだ
まだ続くかと思っていたら、島が一連の組み合わせ手順で、井上玉をバッサリと一気に寄せてしまった
最後はドカンと飛車で金を取って成りこんで勝ちを決めた ここは見ていて気持ちよかった
有吉「うまい寄せがありましたね 見事な決め手ですね」
結果、77手で島の勝ち! うわー、手数は短かったけど、すごい熱戦だった

有吉「島の反撃が強烈だった 攻め合いで、相居飛車の典型的な将棋だった」
いや~、これは面白かった 高度で、難解だったけどね 
一手指したほうが良く見える、切り合いの展開 これは個人的にモロに好みで、ツボにはまった

今期NHK杯、1回戦の中で屈指の面白さだったと思う
有吉先生の解説もなかなか良かった 毎回、これくらい見せてくれたらいいねえ
うんうん、今回は面白かった とても満足だ

やっぱり、男子のトッププロはレベルが高い!と思わせてくれた一局だった
うーん、先週の里見戦とは大違い・・・ 
さて、来週は清水女流の登場だ 相手は堀口一史座か これも強敵だな~(^^;