1・3・5手 実戦型詰将棋
飯野健二著 池田書店 950円+税 2010年7月29日発行
評価 初めて5手詰に取り組む人ならきっとA  難易度★★ 

レイアウト良し 1ページにつき2問、その裏側に2答の形式
しかし、裏透けがありやや気になる(ただし、答えの部分は裏透け対策が完璧にしてある)
ヒントが問題の左側に一行ある(手などで簡単に隠せる)

第1問~第80問が1手詰、第81問~第164問が3手詰、第165問~第274問が5手詰です
全問、玉を右上に配置し、駒数が少なめの形です

詰将棋の本は多いですが、難易度★★というのがほとんどありませんでした
本書は、その難易度を補完してくれる貴重な一冊になっていると思います

この本の対象者は、「3手詰ハンドブック」は二冊とも解いた、
でも「5手詰ハンドブック」は難しくてやる気にならない、という人向けです
そこにピタリと照準が当たっています

つまり「将棋をやるからには、せめてこれくらいの5手詰は解けると、
実戦で玉を寄せるのが楽しくなりますよ」という著者の飯野七段の
気持ちが込められているのを感じるのです

難易度は、1手詰<3手詰<5手詰ですが、それぞれの手数の中では、
どの問題も難易度はさほど変わりません 後半になるにつれ、難易度があがるということはありません

5手詰ハンドブックは4問4答形式だったので、1問に3分くらいかかる人だと、
1ページめくるのに12分かかるわけで、気が重くなりがちだったと思われます
これは2問2答形式なので、半分の時間でページをめくることが可能ですね
そして、ヒントがあるので、それを見れば難易度をまた下げることができます

逆に、本当の初心者にこの本を薦めるのはどうかと思います
1手詰は解けるでしょうが、5手詰になるともう無理で、途中で投げ出してしまうでしょう
あくまで、この本は3手詰がすでに解ける人が、5手詰を解くことを目標にした本だと思います

私が思うに、正直、もう本書の5手詰が解けるくらいで、
詰将棋を卒業してもいい、という層の人たちがかなりいるのではないでしょうか
「将棋はルールを知っていて、年に2~3回指すくらい」の人であれば、
本書の5手詰を楽しんで解けば、もう充分と思えるのです
私はこの本を父に薦めてみたいと思います

5手詰から2問、抜粋して載せておきます 適当に選びました

第171問 ↓

後手の持駒:飛 金三 銀三 桂三 香四 歩十七 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂 馬|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・v玉v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 角 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=0 まで

第188問 ↓

後手の持駒:飛二 角 金四 銀四 桂二 香三 歩十七 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v玉|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩v香|二
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 馬 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 桂 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:桂 
手数=0 まで