森内俊之九段vs鈴木大介八段   NHK杯  2回戦
解説 島 朗

矢内、今回は黒でバッチリ、キメてきたね~
黒の凝ったオシャレなワンピースに、腰のスカーフみたいのが似合ってる!
髪もとても綺麗で、ラックスのヘアケアのスーパーリッチシャインのCMに出れそうだ
解説の島さんは、いつもどおりの髪型で、アデランスのCMに(以下略)

島「森内は横綱相撲という表現がふさわしい、スキのない安定感は棋界随一
 大介はきっぷのいい将棋、早指しも若手の頃から得意、穴熊攻略をさせたら第一人者
 破壊力のある大介の攻めvs森内の堅牢(けんろう)な受けという戦いになりそう」

事前のインタビュー
森内「最近の調子は、星は勝ったり負けたりだが、上向き
 大介は振り飛車でくると思うんで、手厚い将棋を指したい」

大介「一回戦は(5月16日放送の大石戦)全体的にはうまく指せたが、
 終盤に間違いが多かったのでその辺を気をつけたい
 森内は受けが強いので、攻めすぎないようにゆっくり指そうと思っている」

先手森内の居飛車急戦▲4六銀型vs後手大介の△ゴキゲン5筋位取り+△3二金型になった
大介が5筋を交換してきたところで、森内は飛車を封じ込め、大介がいきなり飛車を切る展開 
以前NHK杯で指された、▲丸山vs△羽生、▲瀬川vs△広瀬と同一の局面に進んだ
これは激しい変化だ

いきなりの大立ち回りの展開に、島「長期戦を予想しましたが、かけらもありませんね(^^;」
ここで、2人の対戦成績が出た 森内の9勝、大介の8勝か 大介、大健闘しているね

丸山と瀬川と、それぞれ自陣飛車を打った局面、森内は▲1八飛と単に寄った!
島「▲1八飛は森内の修正案、もうこの一局の後は指されない可能性がありますね
 この将棋が決定版になりそう」

島「ゴキゲン中飛車で、お互い最強を尽くすとこうなる、という将棋」
うんうん、この▲1八飛で森内がやれるのか? 森内の修正案がどうなるか、楽しみだ

大介が銀打ちで森内の飛車を追い、△5一香と下段香を打ってきた 
これは厳しい、と思われたが、森内、ズバッと▲同飛成り、と切ったあ!
そして、5筋に香車2枚を▲5八香、▲5九香と並べて反撃!
島「さあ、香を2段並べましたね この2段ロケットが5筋に実現するのはめずらしいですよ」

・・・あれ? 見れば見るほど、この5筋の逆襲は厳しいんじゃ?
なんかもう、森内が良くなっているように見える この2段ロケットが後手、相当受けにくい・・・
大介は飛車を取るために打った銀が遊んでるし、囲いが金銀が分裂状態だ
後手は駒の効率が悪いのが明白だ

島「この香2枚が驚いた厳しさですね 森内の準備の成果が出てる」
画面に、大介の明らかに困っている顔が映し出された

そして森内、馬を切って、一気に勝負を決めに行った!
島「結果はどうあれ、森内が思いどうりに指している」

苦しい大介、銀をタダ取られのところに打ち、がんばった 
島「うーん、これは非常手段中の非常手段ですね~」

大介は攻防の角を打ってさらに粘ろうとしたが、森内、成香をスッと引く好手!
島「これは参考になりますね」
優勢になった森内、好手連発、形勢はもう大差も大差だ

島「大介の力が全く出ていない将棋、不本意極まりないですね 恐ろしいですね」
 大介はおそらく何年に1回、あるかという不出来な将棋」

その後も安定した寄せを見せた森内、わずか69手で圧勝!

矢内「ホントに、こういう(大介が不出来な)ときもあるんだな、という感じだったですけど・・・」
島「森内の、序盤でリードしようという、鮮烈な気迫だった
 下段香2発、森内定跡の誕生と言っていいんじゃないでしょうか」

この将棋は、自分が見る限り、大介が不出来だったというより、
森内がそれまでの常識を覆す(くつがえす)手を指したわけで、森内の会心譜と言っていいと思う
それから、大介は「何年に一回あるかどうか」という不出来な将棋を、
毎年指していると思ってる(^^;

▲1八飛は、今まで簡単にダメ、と思われていたのに、森内はそれに疑問を持って、
「森内定跡」あるいは「森内新手」にしてしまったね 森内、見事だった
大差ではあったけど、新手が見れて、とても面白い内容だったと思う

それから、感想戦があったが、25分くらいもあり、長いんで自分は途中で寝てしまった
先週は感想戦の時間がなかったので残念だったのだ、このあたりは難しいところだね(^^;