第18期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第2局
佐藤康光九段 vs 行方尚史八段
対局日: 2010年7月27日
解説:屋敷伸之九段
聞き手:山口恵梨子女流初段
記録:伊藤明日香女流初段

22年度の成績は、行方5勝5敗 康光10勝3敗
2人の対戦成績は、康光の8-7 意外に行方が善戦している

解説の屋敷「行方は居飛車党で、粘り強い棋風 中終盤に力を発揮、
 第一回朝日オープンで優勝していて、早指しは得意
 康光は基本は居飛車党だが、力戦形の振り飛車も指す 康光の作戦は何が飛び出すかわからない」

先手行方で、後手康光の一手損角換わりかと思いきや、角交換から坂田流向かい居飛車になった
屋敷「これはめずらしい将棋になりました」
おお、康光の坂田流向かい飛車の速攻が見れるのか、とワクワクしていたのだが、
フタを開けてみると、とんでもないことに!

互いに自陣を延々整備しだして、全然戦いが起こらないではないか
行方は金銀4枚の穴熊、康光は金銀を左右にバランスよく配置した陣形
屋敷「じりじりした応酬が続いてますね まだ序盤です」
って、おーい、開始からもう1時間近くも経つぞ うへー

どちらからも手を出しにくいようだ
屋敷「行方としては、これだけ組みあがったら満足だが、どこから手を作っていくか」
聞き手の山口「序盤戦が長いですね」
屋敷「長いですね~(^^; お互い、手を作られたら負けなので 千日手もありうる」
山口「持ち時間を使い切りましたね」
屋敷「駒がぶつからないまま、お互い30秒将棋になりましたね」

やっと行方が仕掛けたときは、番組開始から1時間10分が経っていた
正直、ここまでを見るのが、眠くなって大変でした(^^;

行方の1筋からの攻めがうまくいったようだ 何しろ、行方は金銀4枚の穴熊だ
(ただし、金銀4枚が一路右にずれている穴熊だが)
屋敷「行方の攻めが続きそう」

山口「康光が勝つとすれば?」
屋敷「攻め合いは無理だし、先手からの攻めは続く 後手にいいイメージがない」

・・・と、言っていたのだが、康光、9筋の端攻めから、9八の地点を狙う、筋違い角を放った!
この一発で、勝負があったようだ 行方は9八の地点を受けるうまい術がない
右に一路ずつずれていた金銀4枚、全く役に立たず!

端攻めが続き、後は大差がついて、一気に康光の勝ちになった
屋敷「康光の端攻めが厳しかった」

あー、これは行方、悲しい負け方だった
康光に、完全に構想で上を行かれた 9八の地点を狙う筋違い角を全く予期していなかったのだろう

行方から自ら仕掛けていき、1筋を攻めたが結果的に完全にそっぽ、
その反動で9筋の玉頭を攻められ、穴熊の金銀が残ったままボロボロ負け!
穴熊の金銀4枚が全く働かず負けると、ショックだろう
本局では行方は、康光に格の違いを見せ付けられることになってしまった

局後のインタビュー
康光「序盤に神経を使う将棋で、作戦負けぎみと思っていたが、
 中盤以降はうまく指せた ベスト4に入れたので、優勝を狙いたい」

聞き手の山口さんだが、今回も何度か妙な発言があった
山口「普段、対局のとき、持ってくるもので、一番面白いものは?」
屋敷「面白いものですか?(^^;」
山口「カルピス3本?」

この子は天然でいいね これからもその調子で頼みます