第18期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第3局
羽生善治名人 vs 中田 功七段
対局日:2010年7月29日
解説:森下 卓九段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:伊藤明日香女流初段

22年度の成績は、羽生16勝3敗 コーヤン3勝4敗 2人の対戦成績は、羽生の8-0
羽生、今年度、勝ちまくっている

解説の森下「羽生は万能型、オールラウンダー 平成元年に竜王になって以来、平成の第一人者
 コーヤンは今の時代にはめずらしい、純粋な振り飛車党で、コーヤン流と呼ばれる三間飛車からの
 軽いさばきを得意とする」

先手羽生で、▲居飛穴vs△三間飛車になった
雑談で、森下「昔は穴熊は邪道扱いされた、上位者が穴熊にするとヒンシュクを買った
 今は『スキあらば穴熊』という時代、トップが穴熊をやっている、隔世(かくせい)の感がある」

さて、羽生が積極的に右銀で▲4六銀と出た 玉を穴熊には入ったが、まだ金2枚は初期位置のままだ
森下「後手はコーヤン流で端攻めしてきそうなので、その前に羽生が速攻で攻めた」

で、どんどん攻め続けた羽生
森下「羽生が最短距離で攻めている 銀交換、いきましたね 強気ですね~」

コーヤンの玉が7一で、まだ美濃に入りきっていないのをいいことに、攻め続けた羽生
森下「後手、困ったんじゃないですかね~」
コーヤンは勝負手を連発したが、全部羽生に見切られ、正確に対応された

羽生に急所の攻防の角打ちが出て、羽生、圧勝! わずか63手! 番組開始から1時間6分! 
ゲェ~、早い、早いよ(^^;

羽生の手、一手も無駄がなかったね コーヤン、ド完敗だった
ただ、この一局でコーヤン流が否定されたわけではなく、感想戦では後手のほうに修正案が出ていた

森下「羽生の速攻で攻めたセンスが良かった」

局後のインタビュー 羽生「先手だったので、積極的にいった 結果的にうまくいった
 次も元気よく積極的にいけるようがんばりたい」

羽生は今年で、棋士になって25周年ということだ
もう練達の域に達してるというか、円熟の域に達してるというか・・・
無駄な手が一切なし、何もかも見通してる、そんな感じが漂う一局だった
羽生を剣の達人とすると、「敵は切られたことがわからないうちに死んだ」みたいな感じだ 
羽生、銀河戦7回目の優勝に向けて、絶好調だ