谷川浩司九段vs豊島将之五段   NHK杯  2回戦
解説 桐山清澄

まずは矢内のファッションチェックだ おおー、今日はクリーム色系のスーツか
学校の先生みたいだ 矢内センセー、よろしくお願いしまーす
髪型はポニーテール・・・ うう・・・ かわいい(^^;

さて、今週は期待の若手の呼び声が高い、豊島の登場だ
何しろ、ニックネームは谷川二世だ 対するは、本家谷川! この一戦、超注目のカードだ
豊島20才、谷川48才、どんな一局になるのか
解説は桐山か 豊島は桐山の弟子だったのか へえー

事前のインタビュー
タニー「最近の若手は研究熱心で、色んな戦法を指しこなして器用、
 私もベテランになってしまったが、気持ちは若く勢いのある将棋を指したい」

豊島「ギリギリの終盤になると思ったので、詰将棋を解いてきた
 お互い終盤が得意なので、終盤の寄せ合いに注目してほしい」

先手谷川で、横歩取り△8五飛になった うわー、こりゃ大丈夫か、理解できるかと思ったが、
その心配は不要だった 序盤の研究していたところまでは、両者どんどんノータイム指し、
豊島が△5五角と飛び出したところから、前例のほとんどない手将棋になった

序盤は解説がなかったけど、もうそれでよかったと思う(^^;
桐山「豊島は『事前に準備してきました』の△5五角ですね」

ここで2人の対戦成績が映し出された なんと、豊島の2-0か!
桐山「谷川さんもね~ 3連敗はちょっとね~ ぜがひでも避けたいでしょうね」

盤面、△5五角を狙って、当然の▲8五飛で、角、桂、両取りがかかった
え~? これ、豊島、大丈夫なの? いきなり飛車に成りこまれちゃうけど・・・
どういう研究だ? とりあえず豊島は△1九角成としたけど、これどうなの?
タニーがもう勝勢じゃないの? 豊島は1九の馬をどう使うんだろう・・・

桐山「豊島は慎重でポカは少ないタイプ」
しかし、ここまで豊島の指し手の意図はわからないままだ
で、さらにわからない手が出た △8三歩? なにこれ? 飛車でタダじゃん
全く意味不明だ 当然、タニーも▲同飛成だ

と、ところが? 3筋に香を一発打たれてみると、これが思いのほか厳しい!?
うわ、こんな厳しい手があったのか しかし、タニーも、と金を活用してがんばる!
うう、見ごたえがある応酬だ これは熱戦だ

局面が進んで見ると、豊島の△8三歩は、先手の飛車の位置を変えて、絶好の一手だったのか!
先手の竜が8三で遊んでいる うおお 豊島、すげえ! 

矢内「ホントに今、微妙なところでバランスが取れている局面というところでしょうか」
桐山「ずいぶん激しく戦ったけど、駒の損得はなしですね」

いつもは相手より時間を残して戦うタイプのタニーが、
豊島より早く時間を使い、もう考慮時間があと1回しか残ってない
桐山「谷川さんとしては攻められて、思っていた展開ではないでしょう」

ずっと前に打った、△8三歩の効果で、△2五飛成と手順に飛車を成り、豊島好調か
しかし、まだどうやって勝つのか全然自分にはわからない
そして、ここから、「終盤が得意」と自ら言う豊島の本領が発揮された

先手の金の頭に歩を叩いて、馬を引きつけ、挟み撃ちの△7七銀!
そして、トドメは馬の突っ込み、△3七馬!! な、なんだこれは?
桐山「これは受けがないですね」
な、なにぃ??? 谷川玉、あっという間に受けなし!? うわあ タニー、80手で投了!!

おおーい、鮮やかすぎるぞこれは・・・ まさに、本家タニーのお株を奪う、光速の寄せ!
豊島、天才だ・・・ これでタニーに3連勝、これは決して偶然ではないね

桐山「豊島の良さが存分に発揮された」
矢内「豊島の自由な発想が光ってましたね」

感想戦を聞いていると、なんと、馬を一度引きつけておかなければ、後手玉は危なかったとのこと
だから、一度馬を引きつけて、時間差で馬を入って必至をかけたのか!
うーわ、すごすぎる! 他にも変化をやっていたが、難しくて自分の棋力では理解不能だった(^^;

将棋界には、こんな逸話がある
>その昔、第十四世名人木村義雄が、後の十五世名人となる大山康晴に名人戦で敗退したときに、
>「よき後継者を得た」とコメントを残してそのまま棋界を引退した歴史がある。

タニーに、まさに「よき後継者を得た」と言わしめてもおかしくない本局の内容だった
でも、タニー、まだ引退しないでね(^^;

豊島は・・・ この若者の指し手からは、本筋というかなんというか、神の一手を指していると
いった雰囲気が感じられる 次週登場する、糸谷のような早見え早指しの天才とは違ったタイプだ
豊島、これからどれだけ名局を見せてくれるのだろうか
底知れぬ恐ろしさを感じさせる20歳だ 豊島の将棋は目が離せないね
本局、マジで恐れ入りました 感動しました この一局はDVDに焼いて、保存しておきます