<第121話>
『女子団体戦 準決勝 土佐丸の内(高知)vs陸奥圓明女子(青森)』

(土佐丸の内を応援して見ている、西風の女子3人)
鳥山香・成田“まずい・・・ この流れだと もう・・・”
内村“よくわからん”

土佐丸の内の生徒A「負けました・・・」
土佐丸の内の生徒B「負けました・・・」

土佐丸の内、2敗で負けが確定しました

大将の桃井「・・・・・・ 負けました」
相手「あ どうも」
ガタッ(いきなり立ち上がった桃井)
バァッ(すごい勢いで立ち去った桃井)
相手「え・・・ えと? 何?」
土佐丸の内の生徒A「勝敗の申告に 行ったんだと思います 多分・・・」
内村“負けたほうが 単独で?(^^;”

ズッズッズッ(桃井が帰ってきた)
ガシッ(かばんを手に取った桃井)
ザッザッ(またどこかへ行ってしまった桃井)
土佐丸の内の生徒A「も・・・桃井!」
土佐丸の内の生徒B(陸奥圓明の女子たちにむかって)「す すいません 決勝がんばってください」
(桃井を追いかけて、2人も出て行ってしまった)
内村「こ・・・ これは一体・・・」

(廊下で、顧問の四谷老人が待っていた)
桃井「じっちゃん」
四谷「・・・」
桃井「負けちゃった」
四谷「桃井さん 勝っても負けても 礼を忘れちゃ あかんき」
桃井「あ・・・ はい・・・」
四谷「それは 将棋への礼を忘れちぅと 同じじゃき」
桃井「はい・・・ でも・・・」
(涙をボロボロ流す桃井)
桃井「勝たなあかんのに・・・ じっちゃんが勝ちぅと 思ってくれちゅうたのに
 勝たなあかんのに」
(もう涙が止まらない桃井)

土佐丸の内の生徒A「桃井──っ」
土佐丸の内の生徒B「負けたのは私もだよ──」
土佐丸の内の生徒A「そうだよ 私だって」
(ソファに倒れこんだ桃井)

(窓際のソファに座ったまま、動かなくなった土佐丸の内の4人、桃井は仲間に肩を預けている)

見に来た西風の女子3人“・・・ ずっとああしてるのかな・・・?”

(しばらくして)
スタッフの人「すべての対局が終わりました 表彰式を行いますので1階に 移動してください」
四谷「行こか ウチらも3位じゃき」
立ち上がった桃井たち「ん」 「ん」 「ん」

桃井たち「来年(つぎ)は勝つ!!」

桃井さん、ふっきれて、顔がすっかり変わって元気になっていました!
この短時間での、落ち込みからの脱出は、女性特有のものですね (つづく)