勝又「ボナンザフェリスは、ボナンザと昨年の文殊がチームを組んだプログラムです
 合議制というのを取り入れてます」
解説は81手目からです

開始日時:2010/05/04
先手:Bonanza Feliz
後手:激指

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩
▲7八金 △3二金 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩
▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角 ▲3六飛 △2二銀
▲8七歩 △8四飛 ▲2六飛 △5二玉 ▲5八玉 △7二金
▲3八金 △8八角成 ▲同 銀 △3三桂 ▲7七銀 △6二銀
▲4八銀 △2三銀 ▲3六歩 △2五歩 ▲2八飛 △3四飛
▲3七銀 △2四飛 ▲6八玉 △1四歩 ▲4六銀 △3四銀
▲3七桂 △4四歩 ▲5六角 △1五歩 ▲3四角 △同 飛
▲3五銀 △1四飛 ▲2四歩 △6一玉 ▲2三銀 △同 金
▲同歩成 △4五桂 ▲同 桂 △3七歩 ▲同 金 △4五歩
▲2四金 △3九角 ▲3八飛 △4八角打 ▲7九玉 △7一玉
▲1四金 △同 香 ▲8八玉 △5七角成 ▲1一飛 △8二玉
▲5八歩 △4八馬 ▲1四飛成 △6五桂 ▲8六香 △8三歩
▲6八銀 △6九銀
*△6九銀と引っ掛けたところです
▲9五桂
*もしかしたら、先に▲1一竜だったかもしれません
*見ていたときは、ボナンザの楽勝かと思っていたんですけどね ここから激指の指し回しが絶品でした
△9四歩
*堂々と催促です
▲8三桂成 △同 金 ▲3九飛 △同 馬 ▲4三角
*▲6一角成と▲6五角成を狙った攻防の角、これで決まったかと思ったんですけどね
△5四桂
*この桂がすごい手なんです ただ受けただけじゃないんです
▲8三香成 △同 玉 ▲1一龍
*ここは▲6一角成のほうが良かったかもしれないんですが、これでも勝ちと思ったんでしょう
△7八銀成 ▲同 玉 △7一金 ▲5五金
*6五の桂取りです この次の激指の手がすごかったですね~
△6六金
*これがびっくりしましたね~! これは後手は羽生名人か、という手なんです ▲同歩と取ると、△同馬が詰めろなんです これでいきなり形勢逆転、びっくりですね~
*(ギズモ注:でも、勝敗はまだわからず、後手のやや優勢くらいの局面のようです)
▲8六銀
*ほっておくと、△7七香からバラバラにされて負けなので、守りました(△7七香に▲6九玉は△8八飛で先手負け)
△7四香 ▲6一角成 △同 金 ▲同 龍 △7六金 ▲7七歩
*これが本局の敗着になりました
*先に、▲8一竜△8二歩の交換を入れておくべきだったんです そうすれば8筋に歩が利かなくなり、先手玉に詰みがなかったんです
△同桂成 ▲同 桂 △同 金
*なんと、これで先手が詰んでしまったんです
*ボナンザに、詰めルーチンが入っていなかったのが災いしました 詰めルーチンが入っていれば、絶対▲8一竜と指したはずなんです そうすればまだその後も続いた将棋でした
*(以下、詰み手順を並べておきます)
まで106手で後手の勝ち

変化:107手
▲同銀引 △6六桂打 ▲同 歩 △同 桂 ▲8九玉 △8八歩
▲同 玉 △7八飛 ▲8九玉 △8八歩 ▲同 銀 △同飛成
▲同 玉 △7八桂成 ▲9八玉 △8九角

ギズモ注:96手目の△6六金は、「激指定跡道場2優勝記念版」のパッケージに、
 “優勝を決定付けた必殺の△6六金!!”と、局面が載っていますね
 しかし、優勝したとはいえ、この将棋もギリギリでしたし、
 2位になった習甦(しゅうそ)との一戦も、超キワドイ一局でした
 (その一局は難解なので、もうこのブログには載せませんが)
 上位5チームは実力が伯仲、どこが優勝してもおかしくなかったのがわかりました

最後に、勝又教授「今後はハードウェアをつなげるやり方が広がってくると思いますね
 それぞれのチームが、違ったやり方を工夫している
 今度、秋に清水女流が戦いますが、コンピュータがものすごく強くなってしまったので、
 みなさんちゃんと清水さんを応援してください
 今後はもうコンピュータに強くなることは期待しません(笑)
 もう充分、強くなりましたから(笑)」