阿部「正確に指せば、羽生がいいです 言い方を変えれば、羽生勝勢」
うわー、やっぱり勝勢ですか(^^; なんか藤井陣だけ、崩れてますもんね
羽生の手がしなっているように思える手順が続いてますもんね

阿部「△5七飛?! お~、藤井も本気を出したか?」
しかし、わずか1分ほどの検討した結果、
阿部「やっぱダメか」
お客「(笑)」

阿部「負けるときも、粘って負けないとダメです 次から舐められますからね
それに、将棋は逆転のゲーム、これくらいの差ならまだ逆転しますよ」
・・・羽生が不利な側を持っていたら、逆転の目もあると思うんですけど(^^;

阿部「藤井、よくがんばってますよ 『よくがんばりました』で終わる可能性はあるけど」

局面、羽生がトドメを刺すばかり、となったが、ここからなんだか羽生の手が乱れる
阿部「▲3三角? これは変調か? ▲5一金!? 羽生さんらしくない手ですね お下劣です
こんな手指すかな~、まあいいか、オレの将棋ちゃうし」
ははは 阿部さん、得意の毒舌解説、出ましたね

阿部「▲9三歩はどう考えても、もっと早く打つべきだったでしょう 手順が変です
しかしまだ羽生が残っているか・・・」

そして、いよいよ羽生が明快に勝ち、と結論が出た 何しろ、詰みなのだ
それも阿部いわく、「押していってのダダ詰み」
「ダダ詰み」とは駒をベタベタ打っていけば詰み、ということらしい(^^;

阿部「え~、詰まさなかった? 羽生にしてはめずらしいですよ うーん、やっぱり年かな~
信じられへんな、これを詰まさへんのは・・・」

しかし、羽生は安全策を取って、勝ちを収めた 羽生、磐石の王座防衛、19連覇!

阿部「こんなことを言うと、藤井さんには失礼ですけど、最後、▲9三歩を取ったのだけはやめてほしかったですね
▲9三歩は証文の出し遅れ、だから負けるにしても、取らないで勝負して負けてほしかったです
羽生さんは終盤、変でしたけど、終わってみたら2手差違いの大差でした
藤井さんには、一局を通して勝つムードがなかったですね 残念な将棋でした」

1、2局が大差だったので、この将棋もそうなるか、と思っていたら、やはりそうなったか
でも、羽生のほかに誰も思いつかないであろう▲8六角、そして▲5九香、
この香打ちが実際、決め手と思った

最後に、阿部さんはこう締めた
阿部「羽生さんはまだまだ強いでしょうけど、羽生さんが元気なうちに、ちゃんと、強い羽生さんからタイトルを奪って、世代交代、になってほしいですね」

これで解説会が終わった 終わったあと、阿部さんと偶然距離が近づいたので、ちょっと話しかけた
私「これで、羽生さんは王座戦19連勝なんですよ」
阿部「えっ? そんなに勝ってるの?」
私「ここ6年ほど無敗ですからねー」
やっぱり、阿部さんは知らなかったか(^^; 直接阿部さんと話せてうれしかったですね

自分は阿部さん、けっこう好きな棋士なんですよね
目の前で見れるっていうのは、関西会館の解説会ならでは、それにアットホームな雰囲気もやっぱり好きですね 
阿部さんにいくつか質問もできたし、楽しかったです (終わり)