明日、関西会館に行く予定なので、今日NHK杯の感想を書いてます ネタバレしてます

久保利明二冠vs西川和宏四段   NHK杯 2回戦
解説 阿部 隆

ブログを、ひさしぶりに書く気がする(^^;
今週の矢内は、エリの大きな白いジャケット、髪型は後ろでまとめてふつう
こういうシンプルなファッションに意識してしている感じだ

解説の阿部「久保はここ2~3年、本当に充実していて、一番勝っている棋士
 西川は今の将棋界ではめずらしく晩学、まじめな好青年」
順位戦データベースで調べたら、西川は16才のときに奨励会入りしている たしかに遅いね

事前のインタビュー
久保「最近の若手の印象は、近い将来、手ごわい存在になると思う
 今日は持ち味を全開で出していければいいと思う」

西川「今日は早指しなので、20秒の練習将棋をたくさん指してきました
 1回戦の戸辺戦に続き、今回も相振りになると思う じっくり駒組みして自分らしい将棋を指したい」

阿部「久保の持ち味はさばき、軽いさばきや豪快なさばきが見所
 西川は着実な将棋、一歩一歩前進していく、2人は対照的な棋風」

先手久保で、▲居飛車穴熊模様vs△角道を止める中飛車+美濃になった
久保が居飛車にしたことについて、
阿部「対抗形なら、居飛車を持って指したい振り飛車党の人はけっこう多いみたいですよ」

阿部「西川が流行形を指しているのは、ほとんど見たことがない
 この中飛車から四間飛車に振り直す戦法は、西川にとっては経験豊富」

阿部「久保は、30代になってこの活躍、手放しですばらしいです
 どこが変わったかというと、粘り強くなった、悪くなってからの粘り方の上手さが格段に進歩した」

さて、西川が中飛車から四間に、そして向かい飛車に2回も振り直し、2筋から攻めてきたではないか
これはめずらしい戦法だ 盤面右側での攻防になったが、久保の穴熊が形が悪いのをいいことに、
西川が快調にさばいているではないか
阿部「なるほどというさばき、振り飛車側が良さそうな気がしてきた」
久保、角が全然使えていない こ、これは・・・?

阿部「西川がうまくやりましたよ 久保はかなりつらい だって桂損して、いいとこなしですもんね」
と言っていたが、久保も▲1三歩の垂らしで勝負!
矢内「ちょっと嫌味な歩が・・・」
阿部「かなり嫌味です(笑)」
しかし、西川は動揺せず、つなぎ桂を打って受けてる

久保はどうする、と思ってたら、じっと自陣を整備する▲8七銀!
久保はその前にも▲8六歩として、手渡ししているのだ
阿部「こういう手は指せないな~ 相手に対して『悪い手を指してください』という手です」

久保の手に迷わされず、西川、桂を捨て成って、一方的に飛車を成りこむことに成功した
阿部「ここまでは西川がめちゃくちゃうまく指してますね 久保二冠、これはピンチですよ
 局面がわかりやすくなってますからね」
うお、四段が二冠に快勝するのか!? 逆転しにくい形勢に見える

ところが、ここからの久保の手が想像できないものだった
2枚飛車の攻撃に備え、じっと自陣を固める▲8八金! で、もうひとつの金も▲7八金右と寄せた!
なんと銀冠穴熊を終盤に完成させてしまった(^^;  これが思いのほか固い!?
阿部「うまく粘るもんですねえ 大変な感じがします」

でも、いくら固めても、攻めが切れたら終わり、穴熊の姿焼きだからどうか、と思っていたら、
久保は馬をちょこまか動かして、端っこの香を補充だ そんな手があるのか 穴熊だから間に合うのか
さらにさらに、▲6九金打と投入して、ガッチガチに固めた! わおー、こりゃ、かたいわー(^^;
阿部「だんだん久保ペースになってきました 先手玉が遠い」
ええ~、西川の快勝じゃなかったの?

局面、総力戦になった 阿部「粘りあいです 勝つっていうのは本当に大変ですね」
久保、すごいよ 飛車を丸々成りこまれた局面から、ここまで粘っているっていうのは・・・
長げ~よ、本当に勝つまでは大変だ

最後は、西川が8筋を攻めてきたところを久保が逆襲して、久保が寄せた 久保の逆転勝ち!
この将棋を逆転できるのか、久保、粘り強くなったっていうのはこういうことか

終局直後、久保「だいぶ悪かった、こっちが」 
阿部「西川が押していたが、久保の粘りに一日の長があった
 西川はこれから楽しみな存在といったところ」

この一局、西川が序盤、うまくやったのを、久保がなりふりかまわず粘りに粘って、
二冠の本領を発揮して逆転まで持っていった、とても見所があった一局だったと思う
久保の最後の寄せ方も、腕力を感じさせた 「さばきのアーティスト」とは別の顔が見れた一局だった

久保、こんな粘りのテクニックと、あきらめない心は、どうやって身についたんだろう?
終盤になってから玉を囲う構想力が逆転に結びついた、という面白い将棋だった