第19期 銀河戦
本戦Aブロック 2回戦
澤田真吾四段 vs 有森浩三七段
対局日:2010年9月7日
解説:小林 宏七段
聞き手:安食総子女流初段
記録:伊藤明日香女流初段

土曜に放送された銀河戦

22年度の成績は、有森4勝7敗 澤田10勝5敗 2人は初手合い
澤田は予選で伊奈に勝っての本戦進出

解説の小林「有森は形にとらわれない、力強い振り飛車党
 澤田は何でも指すオールラウンダー、18才の若手」

有森はいつものとうり、マスクをしての登場 
澤田は後ろ髪が伸び放題になっているが、これはファッションなのだろうか?

先手有森で、矢倉模様に進んだ
小林「先手は最近、藤井がやっている早囲い」
有森は棒銀作戦を選んだ 序盤は全てノータイム指しだ
小林「矢倉の中でも古い形、有森は自分の知っている形になって、うまくいったと思ってますよ」

小林「後手はもう玉を矢倉に入城する将棋ではない、先手のほうが玉が固いので方針を立てやすい
 後手は攻めがうまくいったと思っても、カウンターが厳しい将棋」

私はガチガチの相矢倉の定跡形は難しくて苦手だが、こういう手将棋は大好きだ いいよいいよー

どこから戦いが、と思っていると、なんと澤田のほうから△4五桂と跳ねて、桂交換を挑んでいった!
こんなのはめったに見ない手だ 自玉のほうの桂を△4五桂と跳ねていく発想は、
さすがに若手だ、勢いがあるね 桂を持ち駒にした澤田の狙いは、9筋の端攻めだ 

端攻めにしばらく耐えた有森、じっと▲2四歩と垂らしたかあ なるほどお これが好手か
これで手を渡して、今度は澤田が困ったか うんうん、この2筋の垂れ歩は見れば見るほど厳しい・・・ 

澤田も大長考の末、△9八歩という見えにくい垂らし!
わー、一手指したほうがよく見える展開だ 面白い
小林「これは攻め合いになりました すごい熱の入った読み合いですね」
手将棋の攻め合い、ドキドキする うう、面白い・・・
小林「好勝負になってきましたね」

小林「形勢は、澤田のほうは飛車が働いていないので、有森が良し
 有森は間違わなければ勝てると思ってるだろう しかし、将棋は間違えることだらけなんでね」

有森、わずかに良いが、どう決めるか 
だが、ここで有森に、小林が「これは疑問」という重い桂打ちが出てしまった
小林「これは逆転したかも」
感想戦で、事実、逆転していたとのこと
澤田は△6九銀という矢倉崩しのひっかけの銀を打ったが、これがまた問題で、
正着は△5八銀だったとのこと このあたりは難しいね

両者秒読みで、ドキドキの終盤だ いったいどっちが勝つんだ?
小林「激戦ですね」
ハラハラだったが、最後は、澤田の竜が詰まされたところで、澤田が投了!
見ていて、まだ詰みとかではなかったので、「えっ もう?」と思ってしまった(^^;

小林「どちらにも勝つチャンスがあった、すごくいい内容だった」
感想戦では、有森と小林がよくしゃべってくれ、充実した検討が見れた
終盤、落ち着いていればまだ澤田のほうにチャンスがあったのか 

あるいは敗着になってしまったいたかもしれない、重い桂打ちには、
有森「悪い手とはわかっているんだけど、具体的な手がわからないんだよね~
 年を取ると、悪い予感だけは当たるんだ(笑)」
熱戦を制した有森はかなり上機嫌だったように思う 

相居飛車の手将棋の寄せ合い、やっぱり何回見ても面白いわ 楽しかった一局だった