第19期 銀河戦
本戦Dブロック 2回戦
増田裕司六段 vs 櫛田陽一六段
対局日: 2010年9月10日
解説:神谷広志七段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:井道千尋女流初段

22年度の成績は、増田6勝6敗 クッシー3勝6敗 2人は初手合い

解説の神谷「増田は攻めにも受けにもバランスがいい 
 クッシーは軽快なさばきを得意とする
 クッシーの四間vs増田の居飛車になるだろう」

先手増田で、序盤、かけひきがあり、増田の四間vsクッシーの居飛車という真逆の構図になった
神谷「思い切り予想がはずれました(笑)」

駒組みが進み、▲四間+穴熊vs△居飛車玉頭位取りになった
両者、金銀で厚みを作り、がっぷり組み合った
増田から仕掛け、飛車角交換になったのだが、そこで増田の奇手が飛びだした!
絵に描いたような手だったので、再現しました↓

後手:クッシー
後手の持駒:歩二 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・v飛 ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
|v歩v歩 ・ ・ ・v金v角v歩 ・|三
| ・ ・v歩v歩 ・v銀v銀 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ 歩v歩v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 金 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 ・ 銀 ・ 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・ 銀 香|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 金 桂 玉|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩 
先手:増田

▲4六歩 △5五銀 ▲同 金 △同 飛 ▲3一銀


この▲3一銀が打たれた瞬間、自分は「おーー!!」と叫んだ
神谷も「ええっー!! はあー そんな手が!! すばらしい手がありましたね!」
ベタほめだ(^^; 飛車での王手角取りが受からない 事実上、この一発で勝負あった

後は、後手玉はガリガリと削られて、クッシーは負けた
穴熊は手つかずだった
神谷「▲3一銀のカウンター一発、すばらしい手がありましたね」

感想戦で、▲3一銀以降の後手の修正案を探していたが、決定打は見つからず
▲3一銀以降は、難しいところはありながらも、先手は攻め筋がいっぱいある、
逆に後手は受ける手段がいっぱいある、という展開
しかし指せるのはどれか1手だけ
こういう場合はたいがい受ける側が最善を逃すものだよね
クッシーの「向こうの玉、見えないね」が印象的だった 穴熊、固いもんね

マニアックな話だが、実は自分も以前から、クッシーに勝つには、
振り飛車穴熊が一番有効ではないか、と思っていたのだ
なぜなら、クッシーは相振りをやらないし、相穴熊もやらないからだ
増田がそれを体現してくれた一局だった