野月浩貴七段vs深浦康市九段   NHK杯 2回戦
解説 松尾歩

矢内、先週とほぼ同じ髪型か あいかわらずかわいいね
解説の松尾「野月はシャープな切れ味のある攻め将棋 深浦は手厚いバランス型」

事前のインタビュー
野月「深浦は頑固でしぶとくてあきらめの悪い将棋
 今日は楽しく指せたらいい」

深浦「野月は非常に攻めが強く終盤力に定評がある
 野月の攻めに対して、短い考慮時間の中できっちり対応できたらいい」

先手野月で、深浦の一手損角換わり 相腰掛け銀だ
松尾「一手損角換わりの、一番おだやかなよくある、ありがちな将棋になりましたね」

雑談で、矢内「深浦は去年600勝を達成して、そのときの勝率が0.681
 ちなみに松尾七段は今305勝」
松尾「自分の成績は見る気がしないです(笑)」
と言っていたが、今、連盟のHPで調べると、松尾も473戦 310勝 163敗 0.655で、かなり高いね
参考までに、野月は515戦 300勝 215敗 0.5825だ

野月が▲4八飛と回ったところで、もう後は手将棋か 定跡っていったいなんなんでしょうか(^^;
まあ、定跡は骨組みっていうところか 
実戦がたとえその通りにならなくても、参考手順、といったところか 

深浦は△3三金寄として待機したが、この手は何だったのだろうか 
松尾「仕掛けていきたい」と言っていたが、野月は▲2六角と力を溜めた
感想戦もなかったので、結局△3三金寄に仕掛けていったらどうなったのか、わからなかった

中盤になり、松尾「焦点のはっきりしない戦いになりました」
そうなんだよねえ この相腰掛け銀、盤面全体にポイントがちらばって、どう見たらいいのか、
理解しづらい展開になりがちなんだよね
本局も、歩の手筋の応酬があり、もうわけがわかんなくなっちゃった

いつのまにか深浦が攻めが続くか、野月が受け切るかという展開、
それも、深浦の攻めが切れ模様、深浦は考慮時間も全部使っちゃった
あ~あ、野月が入玉して終わりか、今回はいまひとつ盛り上がらなかったな・・・と思っていたのだが!

ここから何と、野月が入玉するか、深浦が阻止するかという激戦に!
野月の▲7二香の、タタキの香も気がつきにくい手、
そして深浦の、飛車を一つだけ寄る△8二飛も、自分には全く見えなかった手!
ここは見ていて「おおー」と叫んだね
松尾「ここ数手の攻防はすごいですね」
実際、深浦の△8二飛は、今冷静になって振り返って見ても、
盲点になる、次の一手のような絶妙手だった
 
深浦、もう入玉されるのが確定と思われてから、中段玉を縛る見えにくい手の連発!
深浦の桂、香が絶好の位置に配置されている、これがトッププロの終盤力か!

その後も、入玉をめぐるギリギリの攻防、野月の玉は盤面左から右へ大移動だ
まさか、こんな熱戦になるとは・・・ 見、見ごたえがある

終局は122手、ついに野月玉を捕まえて、深浦の勝ち!
え~、野月の玉は入玉確定と思ったのに・・・ 深浦、強ぇええー
矢内「ものすごい激闘だったですね」
うんうん、終盤、見ていて全く退屈しなかった あっという間に1時間37分が経過していたよ

終局直後、野月「なんかもう少し、うまく入るんでしたね ひどい・・・」
ガックリきていた野月が印象的だった

感想戦の時間が少ししかなかったが、ポイントのところをやってくれていた
83手目、角をタダで取らせて、それで入玉するのが正しかったのか
ここ、もう一度見てみると、野月は10秒で▲4五同桂の疑問手を着手していた
まだ考慮時間も残っていたのにね
対局中の松尾の解説でも「▲4五同桂は取る一手だったんですかね? 比較的早く指しましたけど・・・」
と、的確な指摘だった
こんな色々あった一局でも、すぐにポイントを見つけ出せるのはさすがだね

序盤は定跡形、中盤は難解で、盛り上がらないかと思ったけど、終盤は大熱戦で、
プロの芸を存分に堪能させてもらった一局だった 「将棋を見た」って感じだ 
とても充実した一局だった 終盤はもう1回見たいくらいだ 楽しかった