第8巻 最新のヒネリ飛車

この8巻も、現役度がかなり高い本です
と、いうのも、私の知る限り、この本以降、約13年間、
まともなヒネリ飛車と相掛かりの定跡本は出ていません

私が一番最近見たヒネリ飛車のプロの実戦は、
今年のNHK杯の6月24日 ▲豊川孝弘vs△中川大輔 1回戦 解説 羽生善治です
本書の、はしがき、の「先手には楽しみが多く、後手には苦労が多い」
と書いてある通りの展開で、
先手の豊川がヒネリ飛車にして、序盤から主導権を握り、
後手の中川は不利にならないように細心の注意を払って指していました
しかし、持久戦にはなったもの、結局は先手の攻めがまともに決まってしまいました
(結果は終盤、豊川が寄せをあせり、自玉の端を受けなかったため、逆転で中川が勝ちました
余談ですが、このとき、中川が勝ったおかげで、
次の羽生vs中川の世紀の大逆転の一戦が生まれたのですね ひゃー)

アマチュアでは、後手にとってはヒネリ飛車もそうですが、
相掛かりでの塚田スペシャルも脅威です
「消えた戦法の謎」には塚田スペシャル対策が詳しく書いてありますが、
難しすぎて私には理解できません
序盤早々、端を詰められた屈辱感は、なんとも言えないものがあります
他の相掛かりの戦法にしても、先手が得することはあっても、
後手が得することは何もない、というのが私の認識です
結局、「相掛かりの後手番をもって指すほど、俺は自信家じゃない」というのが
私の結論です だから私は後手番なら、先手に▲2六歩と指されたら、
△3四歩にして、相掛かりを避けています

自分がヒネリ飛車をやったらどうなのか、と言われるかもしれませんが、
私は、飛車を中段で使うのが苦手なのです
それに飛車は右、玉は左、というのがもう頭の中で固定されてしまっています
ただ、角換わりの右玉なら、飛車が下段なので指せるんですけどね
ですので、ヒネリ飛車の章は、あまり詳しくは読んでいません

私が読んで参考にして実戦で使ったのは、相掛かり3七銀の章だけです
この戦法は、空中戦の苦手な私でも、わりと指せていると思います
右銀を前に出していけばいいので、方針がわかりやすいです

相掛かり腰掛け銀は、この本を見ても、何を目的として指していいか
中盤の方針が良く分からないので、実戦で使ったことはありません

相掛かりなら自分がどの戦法を使うか、という取捨選択ができた、
と言う意味で参考になった本と感じています
ヒネリ飛車、相掛かりに関しては、この本以外に頼る本を私は持っていませんね
もし、「ヒネリ飛車、相掛かりを指しこなす本」が出たら、
私は即買うのですけど、出してくれないかなあ