第19期 銀河戦
本戦Hブロック 2回戦
西川和宏四段 vs 遠藤正樹アマ
対局日:2010年9月28日
解説:泉 正樹七段
聞き手:井道千尋女流初段
記録:渡辺弥生女流2級

木曜に放送された銀河戦
つい先日、安用寺との公開対局で、快勝していた若手の西川の登場
22年度の成績は、西川14勝8敗 西川は予選で浦野に勝ち

解説の泉「西川は、最近すごく勢いのある若手の一人
 お父さんの西川慶二は居飛車党だったが、西川和宏は振り飛車党
 遠藤アマは、1回戦の所司戦は、持ち味が存分に出た名局だった
 相手が振り飛車党のときは居飛車で行く」

雑談で、泉「西川は、棋士総会での新人棋士の自己紹介で、『僕は親父に似てお酒が大好きなので、
 みなさんこれから一緒に楽しく飲んでください』と言った、面白い子」
へー、そんなこと言ったのか(笑)

泉「遠藤アマは、いつも元気な人 私とは練習で400局くらい指している
 月曜日から金曜日は仕事、土日は将棋、きっと将棋で仕事の疲れを取っているんでしょう」

泉「(西川が関西棋士なので)今、関西には有望な若手がいっぱいいる
 菅井、豊島、稲葉、糸谷・・・ 昔は関東の棋士が、『大阪に行きたい』と言うのを聞いたけど、
 今は逆じゃないかな~」

さて、先手西川で、▲三間飛車石田流+美濃、対して遠藤は居飛車穴熊を目指すという展開
西川は▲7七角~▲7八金型、思い切り相手の居飛車穴熊を警戒した順だ
この駒組みに、遠藤は得意の穴熊を断念せざるをえなかったようだ
局後、西川「穴熊には組ませないにしようと思っていた」
泉「西川は戦略家ですね でも遠藤アマはどんな戦型でもプロなみに強いですから」

西川、角交換をし、立石流のような駒組みにしたあと、自陣角を打って、積極的に攻めていった
そして、飛車を自陣に引いておいても良さそうなところで、飛車をぶつける強い一手!
泉「若いですね~」 

泉「形勢は、居飛車側が右の桂を使えなかったので、振り飛車良し
 しかし、こういう早指しの場で、アマ棋界に20年君臨している遠藤を負かすのは容易じゃない
 遠藤は少し悪いのを粘るのが得意 ここから不屈のがんばりを見せると思いますよ」
と言っていたのだが、西川は優勢をどんどん広げていく

そして、最後は俗手の寄せ筋から、金のタダ捨てで、アッと言う間に寄せてしまった!
泉「あ~ 素早い寄せですね」 これには、泉、手放しで賞賛するよりなし!

結果的に、2手差以上がつき、西川の完勝だった 西川、強いわ
泉「遠藤アマは、西川に非常にうまく指されて、全くいいところが出せなかった
 西川から言うと、(穴熊を阻止した)作戦が図星 すばらしい西川の指しまわしだった」

感想戦では、遠藤アマは1筋の端攻めをするべきだった、とのこと
それにしても、西川の完璧と思える棋譜だったね これだけ完敗だと、遠藤アマも、もうしかたないね

泉のこんな言葉が印象的だった
泉「『最近の若手は強いね』と、冗談でいつの時代も言っていた 
 しかし、今、本当に最近の若手は強いと思う」

自分も見ていて、ホントにそう思う そして、層が厚いのだ
先週の土曜に、こんな番組があった↓
新四段誕生記念 特別対局 佐々木勇気新四段 vs 船江恒平新四段
この対局で、佐々木がすごく強い勝ち方で、解説の村中を驚かせていた
まだ佐々木は16才、この子にも注目だ