PM5時、有吉九段登場 拍手が起こる お客は60人くらいだった

有吉「この対局には因縁がありまして、2年前に羽生が3連勝から4連敗した
竜王戦になると、渡辺が鬼のように強くて、さすがの羽生さんも苦戦してますね
第4局の羽生の逆転勝ちで、流れが変わったかと思いましたが、第5局は渡辺勝ち
羽生に永世七冠がかかっているので、渡辺のほうがカタキ役になってますね(笑)」

先手羽生で、第6局が始まった
有吉「2手目△8四歩というのは、先手についていくという指し方ですね
最近は、なるべく飛車先の歩を保留して、桂の使い道の可能性を広げる指し方が主流になってますね
一手損角換わりなど、手損する指し方も出てきて、昔とは違っています」

有吉「今日は腰掛け銀ですが、昔は、腰掛け銀にあらずば将棋にあらず、という時代もあったんです
大山15世名人は、中盤のない、一気に勝負がつく腰掛け銀を嫌っていました」

今日も来ていたマジカルエミちゃん「マジカルエミです! △3三銀は早い気がするのですが?」
有吉先生、突然エミちゃんに自己紹介されて、あっけにとられていたが、
有吉「△3三銀は渡辺の作戦で、特に問題のある手ではないと思います」

有吉先生、昔、腰掛け銀を勉強したというだけあって、先手の攻めの成功例を色々紹介してくれて、かなりわかりやすい解説だ

有吉「渡辺は△6五歩と突いて、先手の攻めをけん制する作戦 羽生が攻めきるか、渡辺が受けきるか」
局面、両者手待ちが続いている 羽生は飛車を行ったり来たり、渡辺は金の上下運動
有吉「お互い、辛抱比べですね この辺は、難しい駒運びで、みなさん肩が凝ると思います(笑)」

ついに羽生は、▲4六角と打って、打開を図った 羽生が3筋の歩を切った直後、渡辺も△6四角と打って対抗だ
・・・と、ここで、自分は眠くなってしまい、うかつにも20分ほど寝てしまった(^^;
起きると、86手目まで進んでいて、羽生が9筋の端攻めを食らって、端を詰められているではないか

86手目までで、次の一手クイズになった 私は寝ていたので、有吉さんの示した候補手がわからず、クイズに不参加でした(^^; 次の一手クイズの正解は△4六歩だった
21人が正解で、抽選で10人に景品の渡辺扇子が当たっていた
マジカルエミちゃん、また当てて景品をもらっていた 相変わらずクジ運がいいねえ

有吉「△4六歩で、先手の角の利きを防ぎましたね 羽生は▲8三銀で、攻めの方向を変えましたね  しかし、ここに銀を使うのでは、後手にとっては玉頭を攻められる手が緩和されましたね  ▲2四飛に強防で△2三金と上がりました! △2五歩と受けたところでは、渡辺の押し気味という感じを受けます」
ええー、渡辺有利なのか しかし、羽生だから何とかするんじゃないか・・・

手が進み、
有吉「羽生は7四の成銀が負担です 渡辺の4七のと金が攻めにも受けにも利いていますね  渡辺、いよいよ、△6九銀と寄せに出ました  しかし羽生も▲4五銀で後手玉を追いつめるところまでもっていったのはさすが」
ここから羽生の逆転はあるのか?

有吉「△5五角、この将棋は飛車よりも角のほうが華やかに活躍してますね
△5七とで詰めろ、9筋の端を詰めたのは大きな利かしになってますねえ
ここで▲6九香と受けるのでは、正直、羽生さんが苦しいですね」
自分も色々、羽生の逆転の目を探したのだが、どうにも後手玉が広くて捕まえる術が見つからない

マジカルエミちゃん「(次の手は)△6六歩はどうですか?」
有吉「それもありますね △6六歩、厳しいんじゃないですか」
そして、指し手が入ってきた
有吉「あ! △6六歩です 当たりましたよ」
エミちゃん「きゃあの」

有吉「羽生からの攻めを考えてるんですけど・・・ どういう手があるのか・・・」
有吉先生、考えるが、羽生の攻める手が全然見つからない あーもうだめか?

有吉「どうやら渡辺竜王の防衛です 渡辺の詰めろ詰めろが止まりません
羽生さんは、渡辺さんが苦手なのかもしれません ホントならね、終盤で1手か2手、
相手の意表をつく手が出るんですけどね
この将棋に関しては、羽生が手に苦しんでいる印象があります
渡辺のほうの手に迫力が感じられます」

ここで、指し手がなぜか入らなくなり、ちょっと雑談になった
有吉「昔は内弟子制度というのがあった、私もそれをやった でも内弟子は将棋は全然指さない
板前で言うと、包丁を持つまで3年は皿洗いばっかり、というのと同じですね
そこで『耐える』という精神を養った 今は内弟子というのは一人もいませんけどね」

有吉「昔は郵便代が高くて、棋譜が、郵便物で1カ月に1回しか来なかった 
だから、関西は情報が遅れたから、関西棋士は振り飛車などの力戦が多かったんですね」 

さて、最終盤だ 棋譜が入ってきて、
有吉「最後のお願いで▲4四銀ですか しかし、△6六角! これが決め手ですね」
結果、羽生の投了! 早めの時間で終局となってしまった あー・・・

有吉「この将棋に関しては、渡辺がうまく指しましたね 羽生は、中盤で角が左に行くようでは予定外、
駒組みが終わってから打開にずいぶん苦労していた、渡辺の△9二香~△9三香の待ち方がうまかった
△4六歩からは渡辺の一方的なペースだった 渡辺の完勝だった 竜王戦に関しては、渡辺は鬼ですね 
NHKで、この竜王戦を追いかけていて、羽生の永世七冠の特番をやるつもりだったのでしょうが、残念でしたね(^^;」

解説会が終わってから、有吉先生といっしょにケータイで写真を撮ってもらう、マジカルエミちゃんの姿があった

あー、自分はこの一局は羽生を応援していたのだが・・・ 羽生、完敗か・・・ 
見せ場があれば良かったのだが、それも特になかったね 渡辺の終始落ち着いた指しまわしだったね 
入玉を狙った強い受けが印象的だった 
羽生、先に角を手放して、特に成果を上げられなかったのが敗因かもしれない

第7局までいって、井上先生の解説を聞きたかったんだけどね あー、残念だった
それにしても、竜王戦の渡辺は本当に別人のように強いねえ 
前期銀河戦(Aブロック最終戦)での、対藤井戦のボロ負けは何だったんだろうか
同じ人の棋譜とは思えない(^^; あー、渡辺、強かった (終わり)