第19期 銀河戦
本戦Gブロック 3回戦
矢倉規広六段 vs 長岡裕也五段
対局日: 2010年11月5日
解説:佐々木 慎五段
聞き手:中村桃子女流1級
記録:伊藤明日香女流初段

22年度の成績は、長岡8勝10敗 矢倉11勝9敗 2人の対戦成績は矢倉の1-0
矢倉は予選で村田顕弘に勝って本戦進出

解説の佐々木「長岡は居飛車党、理論家で研究家、序盤型、まじめな性格
 矢倉は豪快な振り飛車党、終盤に切れ味がある、おおらかな性格 対照的な2人」

先手長岡で居飛車、後手の矢倉はゴキゲンで対抗形になった
長岡が居飛穴に入ろうとしたところを矢倉が積極的に仕掛け、早くも開戦

長岡の▲4五銀という手が見えにくい手で、矢倉は見落としていたのだろう、大長考に沈む
2二の角が負担になり、大丈夫かと思われたが、矢倉はどうにか凌いだ

そこから、一手指すほうがよく見える、という熱戦が続くことになる
なるほど、という手の連続だ

佐々木「長岡がいいはずだが、具体的にどうやっていいかわからない」
考慮時間がなくなって、30秒の秒読み勝負、
やはり人間どうしの戦い、30秒将棋になってから、両者やや乱れが出たと思う
それまでは両者の指し手の精度がかなり高かったんだけどね

しかし、どっちが勝つかわからない熱戦だ
プロとしては目立たない2人だが、やはり強い 見ていて楽しい
佐々木「2転3転の大熱戦ですね」

結果、132手で矢倉の逆転勝ち かなり早く(28手目)に戦いが起こったにも関わらず、
長手数で収録時間ギリギリまで続いた好局だった
佐々木「長岡のどこが悪かったか、すぐにはわからない 受けと攻めが目まぐるしい、
 期待どおりの大熱戦だった」

この一局、対抗形で、何をやっているかわかりやすく、良かった
負けはしたが、終盤での長岡の玉の早逃げ、ああいうのは参考にしたい手だ
自分はしばらく実戦を指していないが、あー、勝っても負けてもこういう将棋を指したい、
と思わせてくれる一局だった