第19期 銀河戦
本戦Cブロック 4回戦
糸谷哲郎五段 vs 遠山雄亮四段
対局日: 2010年10月6日
解説:小林裕士六段
聞き手:村田智穂女流初段
記録:井道千尋女流初段

1月1日の土曜に放送された銀河戦
まず、聞き手の村田女流と解説のデカコバが映った デカコバ、デカっ! 
村田が小さいこともあるだろうが、やはり相当デカい

糸谷は前期決勝トーナメント進出により予選シード 遠山は前局、藤倉を破っている
22年度の成績は、糸谷13勝5敗 遠山13勝2敗 2人の対戦成績は遠山の1-0

解説のデカコバ「糸谷は居飛車党でかなりの受け将棋 遠山はどこにでも振る振り飛車党
 絶好調どうしの対決」

先手糸谷で、▲居飛車4六銀急戦vs△ゴキゲンになった
先手が▲7七銀と進出させて、後手が5筋の歩を切り、先手の銀、歩と後手の飛車が交換になる、
という定跡形だ 前期のNHK杯でも何回か出てきている
デカコバ「今、一番注目の戦型ですね」

前例では、先手は自陣飛車を打つ、などという展開になるところだが、糸谷に研究手が出た
▲2四歩~▲3五歩だ これで△5五角のときに、飛車を縦にさばこうというのだ
デカコバ「初めて見る、研究の手ですね」

変化の余地なく一本道で進み、糸谷の▲6八銀と引いた手に大長考に沈んだ遠山
聞き手の村田「もう6回も連続して考慮時間を使ってますね」
長考の結果、△5五歩と止めたが、これがもう敗着となってしまった
糸谷に▲4一飛、と打ちこまれ、デカコバ「遠山はこの手を軽視したかも」

デカコバ「いや、これは受けがけっこう難しいですね」
先手からの、5筋のと金作りが受からない・・・
開き直って、攻め合いに出た遠山だが、結局届かなかった 遠山にチャンスは回ってこなかった
125手で糸谷の勝ち

糸谷は、優勢になってからは受けまくった
デカコバ「いわゆる絶対に負けない指し方ですね」
糸谷はただでさえ固い自陣に、持ち駒の銀を投入し、
デカコバに「これはもう趣味の世界です」と言わせた(^^;
局後、糸谷「全部めんどうを見て勝ちですね」

感想戦で、遠山「新構想を指されてびっくりした」
糸谷が質問に次々答えていくので、遠山「そっちは準備万端だったのか」
デカコバ「(糸谷はすべて)読み切りだったんですね」 遠山「いや~鮮やかすぎます」
敗着の△5五歩に替えて、△4四香が有力では、との結論だった

糸谷、中飛車のスペシャリストの遠山を相手に、研究で勝った、という、一局だった
糸谷は優勢になってからノータイム指ししたため、はっきりした決め手を逃し、
グダグダになって長手数になったが、おかげで「受けの糸谷」の本領も見れた(笑)

研究が決まったときというのは、普段とはまた違ったうれしさがあるんだろうね
中飛車の著書もある遠山としては残念だっただろうが、
感想戦で対応策が見つかったのが救いだっただろう

ちなみに、自分は遠山さんのブログは頻繁に見させてもらってます
この一局の解説も書いてくれてますね これからも更新をがんばってほしいです