第19期 銀河戦
本戦Aブロック 5回戦
村山慈明五段 vs 大平武洋五段
対局日:2010年11月25日
解説:神崎健二七段
聞き手:安食総子女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級

土曜に放送された銀河戦
村山は予選で永瀬に勝ち本戦進出、大平は前局で小倉に勝っている

22年度の成績は、村山20勝7敗 大平9勝9敗 2人の対戦成績は大平の3-1
解説の神崎「村山は最新の研究が行き届いている、私も彼の本を買って勉強しています
 大平は思い切りがいい、早指しではその長所が出るんじゃないか 両者居飛車党」

先手村山で、ノーマルな角換わりだ 相腰掛け銀に進むのか、と思っていた 
神崎が「村山の駒組みには特徴がありますね ▲3八銀型のままですね
 この形のまま、スズメ刺しにしたり、▲4五桂と跳ねて攻める可能性がある」
と言っていたら、大当たり! 村山、いきなり▲4五桂と行った!

神崎「早くも勝負所が来ましたね 3筋の突き捨てもいれず、シンプルなんですが・・・
 ずいぶん思い切っていきましたね」
この攻めがうまくいくのか? 対して、大平は△4二銀の後、△2二歩、とひねった受けだ
この手も、神崎が事前に解説していた
神崎「予想が当たるなあ」
神崎の解説、実にわかりやすい いいね 水面下の変化をたっぷり話してくれる

神崎「対戦成績で負け越しているので、村山『怒りの速攻』ですね
 大差になりやすい将棋 見ている方、トイレに行くなら今のうちですよ」
聞き手の安食「村山は小学生名人、大平は中学生名人になったことがある」
へ~、そうなのか 

手が進み、角の打ち合いから角交換があり、大平に△2六角、と打たれてみると、
先手はこれが受けにくいではないか? 1七の香が浮いて狙われた あれ、どうするんだ?
実戦は、村山、辛抱の▲3九角! こ、こんなところに角を打って受けに使うのでは辛そう・・・

局後、「▲3四飛がもう敗着、ここでは▲1五歩の一手だった」
横歩を取った手がいきなり敗着だったのか 35手目がもう負けの局面か(^^;

飛車、桂と角の交換になり、後手が大きく駒得した
神崎「大平の巧みな受けが成功した」
村山、もう指す手が何もないぞ・・・ しかし、投了するには早すぎるし、どうする?と思っていたら、
なんと▲9五歩! そこから手を作るのか!
これにはびっくりした だけど、たしかにもうそれくらいしか手がないか
神崎「非常手段ですね 村山は苦戦」

結局、村山の追い込みは届かなかった 102手で大平の勝ち
神崎「大平の意表の受けが決まった 一時は形勢が圧倒的に大平に傾いたが、
 村山の粘りもすごかった」

大平の冷静な受けが光った一局だった 終始落ち着いていたと思う 
研究家の村山の手を、実戦の場で上回った大平、なかなか強い!
一方の村山にも、差がついてからのあきらめない追い込み、見習うべきところがあった
24の低段レベルだと、作戦が失敗したら、このくらいの差はよくついてしまうからね(^^;

この▲3八銀型で、▲4五桂といきなり跳ねて開戦する作戦、いつかマネしてみたいと思った
村山のめずらしい攻め方に、大平のめずらしい受け方、見ていて楽しい一局だった