第19期 銀河戦
本戦Gブロック 5回戦
高崎一生五段 vs 横山泰明五段
対局日: 2010年12月9日
解説:伊藤真吾四段
聞き手:藤田 綾女流初段
記録:伊藤明日香女流初段

土曜に放送された銀河戦 聞き手の藤田綾ちゃん、ピンクの服でなかなかかわいいね

高崎(たかざき いっせい)は予選で西尾に勝ち本戦進出、横山は前局で矢倉に勝っている
22年度の成績は、高崎11勝7敗 横山19勝5敗 2人の対戦成績は横山の1-0

解説の伊藤「高崎はずっと振り飛車党、序盤に精通していて中、終盤も粘り強い
 横山と私は同門(桜井門下)、昔は振り飛車党だったが最近は居飛車も指す
 横山も序盤に精通している」

先手高崎で、▲三間早石田vs△居飛車、角交換の力戦になった
序盤早々、大乱戦の可能性もあったのだが、お互いに自重して、双方、美濃囲いに落ち着いた

この将棋、長手数の大熱戦になった 両者ともに力を出し合い、見所がたくさんだった
伊藤が「混戦」 「形勢はまだまだわかりません」 「どっちが勝ちかわからない」と繰り返す展開

中盤、65手目先手の高崎の手番、優勢を決定づけた一手が出た(下の図)
解説の伊藤「▲5六金は△7七角成が飛車に当たるから、やりにくいですよね~」

後手の持駒:角 歩 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・v玉|二
|v歩 ・ 圭v歩 ・v飛v角 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ 桂v歩v歩|四
| ・ ・ 銀 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|五
| ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 歩 ・ 歩 歩 ・|七
| ・ ・ ・ 飛 ・ ・ 銀 玉 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 歩五 

伊藤の解説を上回る一手、それは▲5六金! これが実に味のいい手だった
△7七角成を指されても、飛車を取った瞬間に後手玉は詰むので、なんでもないのだった
この手を境に、高崎が優勢を決定づけた

が、ここから横山が粘りに粘り、141手までかかってようやく高崎が勝ちになった
全体を振り返って、伊藤「序、中盤高崎がリードしたが、横山が粘ってすさまじい大熱戦だった」

最後の最後、132手目、横山は△7八飛と飛車を打って王手したが、
もし△8八飛と王手していたらどうだったんだろう? 
伊藤も、飛車の打ち場所はどこがいいか、わからないと言っていた
△8八飛で本譜のとおり進んだ場合、139手目に、
△7八角▲7七合駒△4五銀打で詰みで後手勝ちだが?
もしかして逆転していた? わからないので、激指定跡道場2に訊いてみた(^^;
しかし△8八飛の場合だと、△4七歩に▲同金と変化されて、やはり先手勝ち、とのこと
そうかあ、でも30秒将棋がずっと続いていたし、きわどかった・・・

他にも、横山の渾身の勝負手△4一香、それを冷静に受けた高崎の▲4三歩、
このやりとりは実に見ごたえがあった 30秒将棋がずっと続いていたとは思えない冷静さだ
そして高崎の▲3六飛、これには伊藤も賞賛していたね
ここに飛車を打つ手は、才能を示した一手だね お見事だった!

変化が山盛りの一局だった ひさしぶりに長手数の熱戦が見れた 良かったよ