第19期 銀河戦
本戦Hブロック 5回戦
福崎文吾九段 vs 稲葉 陽四段
対局日: 2010年12月16日
解説:脇 謙二八段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:伊藤明日香女流初段

福崎は、予選で前田八段に勝ち本戦進出、稲葉は本戦2連勝中
22年度の成績は、福崎2勝11敗 稲葉19勝6敗 2人は初手合い

解説の脇さん、見た目が若々しいね いいね
先手福崎で、相振りになった ▲向かい飛車+美濃vs△三間飛車+美濃だ

雑談で、聞き手の貞升「稲葉は好調ですね」
脇「稲葉に訊いたら、『まあこれくらいでしょう』と言っていた
 稲葉は昨年度25勝15敗だったが、『昨年はすごく不満だった』とのこと」

序盤、単純な局面なこともあるが、解説の脇さん、聞き手の貞升さん、
2人ともかなりわかりやすくしゃべってくれる とてもいい感じだ

稲葉が銀冠を目指した瞬間、福崎が角道を開けて決戦になった
このまますんなり銀冠に組まれたら、先手の作戦負けだもんね 決戦は必然だよね

そして福崎、角を打ち込んだが、その角はいきなり捕獲される地点ではないか
だけど、後手が応手を誤ると先手が有利になる、と脇は言っている おお、どうなる?
この角打ちに、稲葉は冷静に対応した 角金交換の駒得に収めた あー、やっぱうまいな 
稲葉、もうこの時点で勝ちを確信していたと思う 
しかし、この変化は先手の福崎としては仕方なかったところだ・・・

玉頭を攻められた福崎、脇「福崎さん困ったですねー」
もうジリ貧か、と思われたが、福崎、勝負手の玉上がり!
おお、顔面受けだ これは思いつかない、さすがだ
脇「死中に活を求めた手、福崎はこういう手は奨励会時代から得意にしていた」

が、ここから魅せたのは稲葉のほうだった
脇が「もう無理をする形勢ではないですからね 馬を逃げていて後手は何も不満がない」と
言っていたにも関わらず、稲葉は馬を逃げず、飛車をぶったぎって攻めてきた! 
うおー、どう見ても安全勝ちが見込める局面なのに、一気の寄せに行ったか!
貞升「すごいですね」

対して、福崎も見えにくい金打ちの勝負手! おお、これは強防だ これ稲葉、大丈夫か?
こういう勝負手を与えちゃうから、安全に指したほうが良かったのに、と思っていると、
稲葉は「その手は読んでました」と言わんばかりに、なんとわずか25秒で切り返し!
え~、これも稲葉の読み筋に入ってるのか こ、これは稲葉、強い!!

結果、稲葉は一気に先手玉を寄せてしまった 稲葉、圧勝! つ、つえー
稲葉は8回も考慮時間を残していた これは手合いが違う、と思えるくらいの強さだった
脇「稲葉の攻めの強さが存分に発揮された ゆっくり指しても勝ちのところを、一気に決めた」

稲葉、つ、強かった この将棋、普通、安全勝ちを狙うと思うけどなあ(^^;
飛車を切って一気に寄せを狙う順は、よほどの読みの裏打ちと自信がないと指せない順だ

稲葉、序盤でちょっとしたスキを捕らえて有利にし、福崎の勝負手をことごとく打ち破り、
最短の寄せ手順で勝ち、という確かな実力を示した この強さは本物だね これでHブロック3連勝だ