羽生善治三冠vs佐藤康光九段   NHK杯  準々決勝
解説 加藤一二三

お、矢内、今週は修道女のような服装だ 相変わらずかわいい 
なんだか、いつもより顔が丸いように見える 解説はヒフミンだ こっちのほうが顔が丸いね
まあ、顔の丸さでは中村真梨花の右に出る人はいないけどね

さて、今週は期待のゴールデンカードだ 康光が羽生のNHK杯3連覇を阻止できるか! 期待の一戦だ

事前のインタビュー
羽生「康光は緻密な読みで独創的なアイデアを持つ 
 今日は最初から緊迫感のある面白い将棋になればと思う」

康光「羽生はオールラウンダーでどんな戦型でも指す 
 最近は戦型をしぼってより深く将棋を追求していると思う
 前局の久保戦のときのような良い内容を指したい」

ヒフミン「康光は柔と剛で言えば剛、近年、独特の序盤作戦を指す
 羽生は得意形のレパートリーが広い 私は棒銀と矢倉の2つくらいしかないんですけど(笑)」

先手羽生で、▲居飛車vs△ゴキゲン、そこから相穴熊になってしまった
あっちゃー、よりによって相穴か でも、この2人の相穴なら見てみたい ちゃんと見るぞ!
ヒフミン「羽生は『序盤から緊張感のある展開にしたい』と言っていたが、
 この展開を見るかぎりは緊張感はありませんね(笑)」
矢内「お互いに固さ勝負という感じでしょうか」

ここで、2人の対戦成績が出た 羽生92勝、康光49勝か すんごいたくさん指してるね
ヒフミン「まことに見ごとな実績ですよね タイトル戦で当たってるということです
 私と大山15世名人とは125局、中原さんとは105局、米長さんとは103局指してます」
ふふふ、ヒフミン、いつもながら、よく覚えてるね(^^;
そして羽生はNHK杯8回優勝しているということだ ヒフミンは7回、ヒフミンもすごいね

ヒフミン「羽生と康光は体を揺らしてリズムを取るタイプですね 私もやりますけど」
矢内「加藤九段は体を揺らす筆頭かなと(笑)」

局面、お互い金銀4枚のガッチガチだったが、康光の桂が△2五桂、と跳ねて、動きが出てきた
よしよし、面白くなってきた で、羽生はいきなり角を切って突っ込んでいったではないか
うわ、勢いがあるなあ さらなる攻め合いが見たいが、どうなるか

羽生の▲9五歩の端攻めに、康光はなんと手抜き! △8二金と固めた
ヒフミン「△8二金はいい手だったと思う」
羽生が端を取り込んでいる間に、康光は他の有効手を指したのか 実に高度な考え方だ
羽生は▲9三金と筋悪く打ち込んでいったが、いかんせん攻めが続くか心もとない
これは康光が一本取ったのか? 

が、羽生もさすがだった ヒフミンが「次の一手は▲9三歩成しかない」と解説していたところ、
羽生は、▲7五歩! 後手からの△7五桂を消して、一石二鳥の急所の攻防手だ
で、ここから、お互いに我が道をいく金銀のはがし合いに! うおー、激しい これは面白い
ヒフミン「ほお~ ほほお~ んー 難しいです はななだ難解」

このまま攻め合うと、先手玉はZの形になり、羽生の勝ちになってしまうではないか
羽生はここまで読めるのか さすがだ 
康光は仕方なく手を戻し、だいぶ駒損しながら玉を逃がした

羽生も一気の寄せがないので、自陣に手を戻したところ、康光の△9四香が来た ・・・え?
うっ こっ これは? 合駒するしかないが、そうすると後手に竜を切られて先手玉は寄ってしまう!
わわ、あれ、康光、勝ちか?? ヒフミンは「康光勝ち」と断言!

しかし、そこで出た、羽生の金をタダ捨てで逃げ道を空ける▲9六金!!
うおー!! テレビを見ていて思わず叫んでしまった 
ヒフミン「あ~! あっと驚きました ひゃー ひゃー いや大変な驚きの一着で、こんな手が
 ありましたかー ひゃー ひゃー うわー いやこれはうなりましたね うわー」

この手を境に、羽生玉の上部が一気に開けた ▲9六金はまさに起死回生の絶妙手!
そしてヒフミンは「羽生勝ち」と断言 180度意見が変わった(笑)
ヒフミン「離れわざがありましたね 絶妙でしたね 羽生の指しまわしはね」

その後、康光もがんばり、入玉含みで指し続け、粘りを見せ、まだまだ見ごたえのある攻防が続いた
が、羽生の▲3四飛という好手がまた飛び出すなどし、逆転を許さなかった
結果は羽生の勝ち 147手、激戦だった お互いが力を存分に発揮しあった好局だった

ヒフミン「緊迫した名勝負でした 羽生が終盤で絶妙の戦い方でした」
矢内「▲9六金がありましたね」
ヒフミン「▲9六金の一手がありましたね」

いや~、これは見ごたえがあった! さすが2人とも第一人者、
ゴールデンカードの期待を裏切らない内容だったね 「羽生マジック」が見れて満足!
羽生はさすがだね 出るんだねえ ▲9六金みたいな手が、注目度の高いNHK杯でね
これが羽生の持つ、スター性というやつだろう
感想戦がなかったが、康光が▲9六金が見えていたのかどうか、知りたかった

羽生、「魅せて勝つ」という最高の内容でベスト4進出、やはり将棋界はこの人を中心に回っているのか
羽生の3連覇を、次の対戦相手の渡辺は阻止できるのか? 
NHK杯もいよいよ大詰め、盛り上がってまいりました!