第19期 銀河戦
本戦Gブロック 6回戦
長沼 洋七段 vs 高崎一生五段
対局日: 2011年1月28日
解説:日浦市郎八郎
聞き手:上田初美女流二段
記録:井道千尋女流初段

3月の12日の土曜にあった銀河戦
長沼は予選シード 高崎は前局で横山に勝ち
22年度の成績は、長沼14勝13敗 高崎17勝8敗 2人は初手合い

解説の日浦「長沼は若いときは居飛車党だったが最近は振り飛車も指す 受けの強い将棋
 高崎は期待の若手、振り飛車党」

先手長沼で、3手目にゴキゲン封じに出た 初手から▲7六歩△3四歩▲6八玉だ
これに対し、高崎は4手目△8四歩、日浦「ちょっと変わった将棋になりそうですね」
この4手目が、成功したと思える展開だ 後手のヒネリ飛車になった
日浦「後手のヒネリ飛車はめずらしいですね」

この3手目▲6八玉のゴキゲン封じ、自分ではやりたくないと思った
ここから長沼が作戦負けに陥る 少なくとも、先手の利はまるでない将棋になった
左銀をどんどん進出させて、わかりやすい後手に対し、
先手はひとつ受け間違えたら即負け、という展開

日浦「この▲8八角型の穴熊はねぇ~ 上からの攻めに弱いんでねぇ~
 すでに後手良しの気がする」
駒の取り合いがあり、△7九銀とひっかけられてみると
日浦「これ、先手は受けがなくて困ってると思う」
が、懸命に粘る長沼 高崎はこっちがいいはず、と思って指しているのだろう、
しかし、なかなか決定打が出ない・・・?

長沼、▲8四桂とし、攻め合いか 懸命の勝負手だ
日浦「けっこう難しいですね」

後手の持駒:角 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v銀 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・v歩v歩v歩 ・ ・v歩 ・|三
|v歩 桂 ・ ・ ・ 銀 歩 ・v歩|四
| ・ ・ 歩 角 ・v歩 ・ ・ ・|五
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 歩|六
| 歩 ・ 金 歩 ・ ・ ・ ・ ・|七
| 香 玉 銀v金 ・ ・ ・v飛 ・|八
| ・ 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 銀 歩五 
後手番

*79手目、今▲6五角と打ったところから
△6四歩
*感想戦では、この歩が、長沼、高崎ともに第一感というからすごい
*先手は角をどうする?
▲7二桂成 △同 金 ▲4一飛 △6一桂
*長沼は角をどうするんだろう、と思っていたらば、
▲1一飛成
*放置で▲1一飛成!!
△6五歩 ▲6四香
*こ、こんな手順が!
*ここで、本譜は△7八金以下、先手玉を詰ましに行ったが詰まず、後手は負けにしてしまった
*
*ここでの有力手は△7六角!とのこと そう指せば後手が勝っていたとの感想戦
*ふえ~ これはまた、いい返し技があったもんだ


長沼、若手を相手に、力技で終盤での逆転勝ち! これは気持ち良かっただろう
高崎としては、将棋の作り自体がずっと後手が良かっただけに、残念な負けだった
角取りを放置して▲1一飛成~角をわざと取らせて▲6四香、こんな構想が終盤で描けるんだね
長沼、さすがだ NHK杯で羽生に勝ったのも、そんなにまぐれでもない、と思わせた

3手目▲6八玉は、後手に居飛車で来られたときに明らかに損なので、
プロ間では流行らないだろう、と思われた一局だった