第19期 銀河戦
本戦Hブロック 6回戦
片上大輔六段 vs 稲葉 陽四段
対局日: 2010年12月16日
解説:脇 謙二八段
聞き手:貞升 南女流1級
記録:伊藤明日香女流初段

17日の木曜に放送された銀河戦 
稲葉は西川、上野、福崎に勝ち3連勝中 片上は佐藤義則に勝ち本戦進出
22年度の成績は、稲葉20勝6敗 片上10勝7敗 2人は初手合い

解説の脇「稲葉はものすごい攻め将棋、寄せが鋭い 
 片上は攻守のバランスが取れていて、戦いじょうず、横歩取りの最新形になるんじゃないか」

先手稲葉で、横歩取り△8五飛だ 脇の予想どおり、最新形に進んだ
脇「予想が当たって良かったです △3三桂が僕の得意形なんですけどね」
聞き手の貞升「あ! そうなんですか」
おーい、脇の△3三桂というのはけっこう有名と思うが、女流は知らないのかな
脇「でも、△3三桂と跳んだとたんに、後手の勝率は3割くらいのイメージです(笑)」
・・・それは、かなり落ちるね(^^;

脇さん、最新の情報もけっこう知っているらしく、解説の口調に落ち着きがある
39手目のあたり、脇「ここまでは前例がありますね」
貞升「あ! そうなんですか」
え~と、貞升さんは何にも知らないのか(^^; まあしょうがないか 女流だもんね

でも、貞升さん、変化手順のところで鋭い指摘をし、脇に「あ! それはいい手ですね」と言わせた
おー、なかなか強い! いいよいいよー 貞升さんはNHK杯でよく記録を取っているし、
女流と言えども、プロだから強くあってほしいもんね

さて、片上の角切りの強襲に対し、稲葉は攻め合いで応えた もういきなり終盤だ
脇「これは読みの世界です、終局まで読み切らないといけない しかし激しくなりましたね~」

ここから稲葉、片上、両者が魅せた
稲葉、四方に利く▲4五角! これが受けにも攻めにも、4方向に抜群の効き目を発揮した
4方向にこれだけ働く角というのは、めったに見ない手だ 片上はどうする・・・
片上は玉の早逃げ! お~、なるほど~、いい手っぽい! 一手指したほうが良く見える

さらに、稲葉は▲7四歩~▲6四歩と実にうまい歩の使い方で、歩を攻めに参加させることに成功した
脇「んー、▲7四歩、▲6四歩はうまい手作りでしたね~!」
で、稲葉、飛車を見捨てて、一気に寄せに行った!
脇「あー! 行きましたねー この辺が稲葉は寄せが鋭いんですよ」
まだ考慮時間も残しているのに、稲葉は決断が早い

しかし? 片上、最後の王手ラッシュで、まだわからないか?? が、稲葉、読み切りだった
合駒を間違えずに対応し、キッチリ勝ちきった 105手で稲葉の勝ち

脇「片上の攻めが成功してうまくいったんですけど、稲葉が歩で手を作ってペースを握った
 寄せも鋭かった」
貞升「▲4五角が効きましたね」 

うんうん、なかなか面白かった 横歩取り、他人の手を見ている分には、気楽でいいわ(^^;
脇さんの解説も好感触だった  最後、片上が王手し続けても、先手玉は詰まなかったね
感想戦では、片上が玉の早逃げをした手が疑問、とのことだった
指している最中はいい手に見えたけどね もうそれが即、敗着になるレベルなんだね

片上は29才でまだ若いんだけど、稲葉は22才、この若さには勝てないか・・・
稲葉22才、豊島20才、糸谷22才、アベケン22才、佐藤天彦23才、菅井18才、
こういう若手が目立っていて、将棋界が面白くなってきたと思う!